市場調査を行うCounterpointは、2022年末から2024年初頭までの中国国内でのスマートフォンシェアに関するデータを分析し、結果を公表しました。
それによると2024年の最初の二週間の販売台数において、ファーウェイがトップになっていたことがわかりました。
ファーウェイは2024年に入ってから出荷台数を大幅に伸ばし、2週間経過時点でAppleやOPPOを抜き週間売り上げ首位に浮上したそうです。
Counterpointのレポートでは、この要因として自社開発チップを搭載した「Mate 60」シリーズの存在を挙げています。
2023年9月に発表された「Mate 60」シリーズでは、公式発表こそされていないものの、ファーウェイによって自社開発されたKirin 9000sチップを搭載することが判明。
同社の新しい自社開発チップは、2019年に子会社HiSiliconがSoCを製造できなくなって以降、実に約5年ぶりであり、中国国内でのファーウェイのブランド力とともに大きな要因の一つとなっているようです。
昨年の中国市場におけるデータを見ると、2023年前半はAppleが市場を牽引していることがわかります。
ただ、2023年後半は、先述のファーウェイやOPPOなどが追い上げを見せており、Appleのシェアを少しずつ侵食。
Counterpointによると、2023年に中国のハイエンド端末市場は27%成長したとのことで、今後もハイエンド端末が中国市場の鍵を握りそうです。