2023年のスマートフォン出荷台数で、史上初めてSamsungを破り1位になったApple。Samsungが世界各国の市場で厳しい戦いを強いられていることがよくわかりますが、この状況は、Samsungのお膝元、韓国でも例外ではないようです。
市場調査会社Counter Point Researchの調査データによると、韓国における2023年のApple製スマートフォンシェアは、25%であったとのこと。これは、Appleの韓国市場における過去最高値となります。Appleは、2020年から毎年1%ずつシェアを更新しており、2023年には前年比3%増加。
Samsungの市場シェアは73%と圧倒的である一方、前年比2%ほどシェアが減少し、Appleに顧客を奪われていることがよくわかります。
Counterpoint Researchの報告によると、韓国でのiPhone 15の予約において、10台中8台が20代~30代による注文だったとのこと。対照的に、Galaxy S24シリーズの予約は30代~40代が中心で、若者世代がAppleの市場シェアに大きな影響を与えていることがわかります。
数字上だけでなく、実際の韓国人の若者の声からもこれらの傾向は顕著。VRChatでのコミュニケーションを投稿するDALT氏の動画内では、興味深いワンシーンがあります。
DALT氏が韓国の若者とVRChat内で会話をする中で、「韓国人が日本に遠征してiPhoneを買う」という話題が浮上。さらに、「若者はみんなiPhoneに夢中」「友達の7割はiPhone」といった発言もあり、実際の韓国の若者におけるスマートフォンのトレンドが伺えます。
若者世代においては、日本と同様にiPhoneのシェアが極端に高い状態となっている韓国。
これから、若い世代がどんどんとスマートフォンを持つようになるにつれて、Samsungはさらに厳しい状況となることが予想されます。