Pixel独自の機能性を、他のスマートフォンでも利用できるカスタムROMの「Pixel Experience」の創始者が、プロジェクトの終了を発表しました。現時点でも最新のビルドは使用可能ですが、以降の積極的な開発は行われません。
Pixel Experienceは2017年にスタートしましたが、以降カスタムROMなどを取り巻く環境が大きく変化しており、創立者のJosé Henrique氏は、それを念頭に置いた結果プロジェクトを終了することを決めたとのこと。最近のスマートフォンはカスタムROMを使用することがより困難になっており、より参入のハードルが高くなったことも理由の一つとして挙げられるでしょう。
Android Policeによれば、Pixel Experienceのプロジェクトが終了する兆候は以前からあったようで、Android 14ベースのPixel Experienceの登場は遅く、今年2月下旬にようやくベータ版がリリースされたとのこと。その時点からカスタムROMプロジェクトの終了がほのめかされていたといいます。
一方で、このプロジェクトはオープンソースであり、他の誰かがプロジェクトを引き継いで、別の名称で受け継いでいく可能性もありますが、やはりカスタムROMを行うユーザーが年々減少していることを考えると、少し厳しいところがあるかもしれません。