メタ社のアンドリュー・ボズワースCTOが、人の網膜レベルの解像度(60PPD)を実現するVRデバイスの登場時期について、自身の見解をInstagram上で述べました。
ボズワースCTOは、自分のインスタアカウントで「質問コーナー」を定期的に実施することで有名。今回のコメントも、同コーナー内での発言です。
「Reality Labsでは、私たちの(画質に対する)識別能力の上限を調べる「タイムマシン(プロトタイプ)」を作りました。100PPDぐらいのモデルまでを制作したと記憶していますが、80PPDと100PPDの間に見られる改善幅はそれほど大きくはありませんでした。ただそれでも、違いは認識できます。現時点では、人の網膜レベルのディスプレイを製造する方法や必要なフォームファクターはまだ明確化できていません。私たちはまだそこに到達しておらず、時間はかなりかかると思っています」とのこと。
5月現在、一般に流通するVRデバイス(Questシリーズなど)のPPDは、網膜解像度からは遠く離れています。
Quest 3は25PPD、Vision Proは34PPD程度、Varjo XR-4は画面中央でやっと51PPDを達成するレベル。ボズワースCTOが「まだ先」的なコメントしたのも納得です。
ただプロトタイプを試作があるということは、メタ社としてもPPDを上げたい構想はあるようです。数年先、すごいPPDの試作デバイスがしれっと登場するかもしれませんね。