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Snapdragon X Elite搭載ノート!「Yoga Slim 7x Gen 9」、日本でも登場

 Lenovoは、Snapdragon X Eliteを搭載したWindowsノートパソコン、「Yoga Slim 7x Gen 9」を日本でも発表しました。

 Snapdragon X EliteはQualcommが買収したNuviaの技術を用いた「Oryon」なるCPUを採用したことにより、同じくArmベースCPUを採用するApple M3に劣らない処理性能とバッテリー持ちを実現できるとアピールしています。

 ただし、Snapdragon X Eliteには罠があります。それは「同一名称でも隠れた型番によって性能が異なる」という点。PC向け・スマホ向けに関係なく、CPU/SoCメーカーはApple含めてことごとくこうなのは何故なのでしょうか?

 話を戻すと、Yoga Slim 7x Gen 9はX1E-78-100を搭載するものの、このチップはSnapdragon X Eliteの中で最下位のモデル。上位モデルと比べて、特にシングル性能が求められる場面で後れを取ってしまいます。メモリは32GB、ストレージは1TBを搭載します。

 ディスプレイは14.5インチの3K有機EL。解像度は2944×1840と高めで、また最大輝度も1000nitと明るいのが特徴。

 ノートパソコンの画面サイズは13.3インチや14インチ、そして15.6インチ以上が主流ですが、Yoga Slim 7x Gen 9は14.5インチとなかなか異質なサイズ感。MacBook Pro 14の重量は1.6kg、13型のAirでも1.24kgといったなかで、このサイズながら重量は1.28kgと軽めなのが好印象です。

 本体のインターフェースは比較的少なめで、USB Type-Cが本体左側に2基、右側に1基のみ。USBメモリなどでUSB-TypeA端子を使う場面も少なくないため、ここはまだ用意してほしかったところです。

 最大のアピールポイントはAI機能。PCの設定変更なども行える「Copilot in Windows」や、ペイントアプリでAIを利用できる「Live Cocreator」、そしてPCが以前に見たことのあるコンテンツを検索できる「Recall」といった機能が利用できます。また、詳しい情報は記載されていないものの、「Lenovo AI Core」なるものが高負荷作業による電力効率を効率化するといいます。

 バッテリー容量は70Whrと大容量。JEITA 3.0による測定で、動画再生時19.6時間・アイドル時16.6時間の電池持ちを実現するようです。アイドル時よりも動画再生時のほうが駆動時間が長いのには違和感を覚えますが、アイドル時の壁紙が白黒であり、画面の消費電力が大きくなってしまったのかもしれません。

 価格は24万9700円。以前のWoA(Windows on Arm)デバイスに比べて商品価値はグンと向上し、MicrosoftやQualcommの本気を見せられましたが、問題はやはりソフトの相性問題などの最適化不足。既存のx86アプリをArmデバイスでも動作できるようにする機能も性能が大きく向上したようですが、依然Google日本語入力やATOKといったIMEが利用できないといった問題が存在するようです。改良を期待したいところです。

OS Windows 11 Home 64bit
CPU Snapdragon X Elite x1E-78-100 (3.40GHz)
メモリ 32GB
容量 1TB (PCIe NVMe/M.2)
画面 14.5型 (2944×1840)
有機EL
インカメラ FHD 1080p カメラ、IR カメラ、MPI、プライバシーシャッター搭載
駆動時間 約 19.6 時間 (JEITA 3.0)
電池 固定式 4 セル リチウムイオンポリマーバッテリー 70Whr
寸法 325×225.5×12.9mm, 1.28kg
その他 Wi-Fi 7対応、Bluetooth v5.3、
ステレオスピーカー(2W×2 ウーファー、2W×2 ツイーター)
情報元Lenovo
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