Nothingが送る、低廉な価格と高い品質をアピールする「CMF by Nothing」より、同ブランドとしては初のスマートフォンである「CMF Phone 1」が発表されました。
価格199ドル、日本円にして3万円強という価格で、高いコスパを実現しています。なお、Nothing Phoneシリーズとは異なり、端末名に括弧は含まれていません。
CMF Phone 1はSoCにMediaTek Dimensity 7300 5Gを採用。Dimensity 7300は今年6月に発表された真新しいSoCで、命名的にはNothing Phone (2a)に搭載されているDimensity 7200 (Pro)よりも高い性能を持っていそうに思いますが、実際の性能はDimensity 7300のほうが下であるようです。分かりづらいですね。
メモリは8GBのみ、ストレージは128GBか256GBから選択できるようです。廉価スマートフォンあるある、microSDカードスロットも備え、最大2TBのmicroSDカードスロットに対応します。2TBのmicroSDカード、買おうとしたらスマホ本体よりも高くなってしまいますが。
ディスプレイは6.67インチの有機EL。この廉価な価格帯のスマートフォンではたまに液晶ディスプレイを採用している機種も見かけるものの、しっかり上位モデル顔負けの画面を採用しているのはさすがNothingといったところ。
解像度はFHD+(2400×1080)、リフレッシュレートは120Hzに対応し、最大輝度は700nits。けっこうベゼルは太めながら、4辺均一かそれに近いレベルなのは素晴らしいです。
カメラは5000万画素のソニー製センサーを採用。もう一つのカメラはポートレート用センサーであるようで、超広角カメラの搭載がないのは残念。「自然のままで迫真の画像を捉える」と自信ありげです。インカメラは1600万画素。
カメラデザインは豚鼻とか言われたNothing Phone (2a)よりは違和感の少ない、典型的なものに収まっています。
バッテリー容量は5000mAh、33Wの急速充電に対応しており、およそ20分で50%の充電が可能としています。
背面パネルと側面パネルが一体的に成形されており、ねじを外すことによって容易に交換可能。本体色のブラック・オレンジ、ライトグリーンに加え、交換用ケースとしてのみ販売されるブルーの4色が用意されています。うちオレンジとブルーはフェイクレザー仕上げ。CMF Phone 1のCADファイルは既に公開されているため、ケースを交換する感覚で外装を変更することもできそうです。
本体の背面を留めるねじによってさまざまなアクセサリーを付けることが可能。かなりサイズが大きいカードケースやスマホスタンド、ストラップなどをガッチリホールドできます。
価格はイギリスで179ポンド、米国で199ドル。日本での販売は未定ですが、米国での価格を日本円に直すと3万1000円ほど。
仮にこのままの価格帯で日本に投入された場合、モトローラの「moto G64 5G」、SHARPの「AQUOS Wish 4」、OPPOの「OPPO A79 5G」といった製品が価格的な競合関係なりますが、この価格帯で有機ELディスプレイ採用かつこのレベルの処理性能を実現する機種は見かけないため、競争力は非常に高いといえるでしょう。
OS | Nothing OS 2.6 (Android 14ベース) |
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SoC | MediaTek Dimensity 7300 5G |
メモリ | 8GB |
容量 | 128/256GB 最大2TBのmicroSD対応 |
画面 | 有機EL 6.67型 1080×2400 最大120Hzリフレッシュレート |
カメラ | 5000万画素メイン+ポートレートセンサー |
インカメラ | 1600万画素 |
電池 | 5000mAh 33W充電 |
寸法 | 77×164×8mm/9mm (標準/ビーガンレザー), 197g/202g (標準/ビーガンレザー) |
5G | n1, n3, n5, n7, n8, n20, n28, n38, n40, n41, n66, n77, n78 (英国版) |
LTE | 1, 3, 4, 5, 7, 8, 20, 28, 38, 40, 41, 66 (英国版) |
3G | 1, 4, 5, 8 (英国版) |
その他 | 指紋認証、IP52防塵防水 |