アメリカのInseye社は、Meta Quest 2とMeta Quest 3にアイトラッキングを実装するためのデバイス「Lumi」を開発していることを発表しました。
記事執筆時点では「Lumi」のリリース時期は不明。価格は160ドル(約2万6000円)です。「返金可能なデポジット(1ドル)」を支払うことで、リリース時に100ドルの割引を適用するそうです。
アイトラッキングとは、その名の通り目の動きをデバイスが認識する機能。Meta社の場合、Meta Quest Proが同機能を搭載しており、「VRChat」の(対応)アバターの目を自分の視線と同期することが可能です。
Quest Proの価格は約15万円なので、Quest 3(約7万5000円から)と「Lumi」のセットの方が、お安くなる計算ですね(フェイストラッキングは使用不可能ですが……)。
Inseye社によると、「Lumi」は6基のフォトセンサで利用者の目からの赤外線反射強度を測定(赤外線照射装置も搭載)。ニューラルネットワークがデータを活用して瞳孔の正確な位置を判断するそうです。
Questとの接続には、同デバイスのUSB-Cポートとイヤホンジャックを使用するとのこと。
Inseye社は、フォトセンサを使うことでバッテリー消費を抑えつつ、レイテンシを1ms以下まで低減可能と主張しています。
ただ精度については(目の動きにつき)2度ごとの認識になるそうです。「Apple Vision Pro」などは1度ごとの認識が可能なので、精密さには少し劣る形。
なお「Lumi」は、あくまでも外部機器としてQuestに接続する仕組み。
接続後、そのままQuestだけでアイトラッキングが有効になる可能性は低いです。当面はPCと接続して、「SteamVR」で使う利用方法がメインになりそうです。