異色の2社?
CHUWIは、Acer Gadgetと共同開発したエントリークラスのタブレット「Acer Gadget e10 ETPad」を発表、日本でもCHUWI直営店にて取り扱いを開始しました。どういうこと……?
まず、Acer Gadgetはご存じ台湾のPCメーカーであるAcerの子会社。公式サイトは中国語か英語のみとなっていますが、その製品の取り扱いはかなり幅広く、Acerと競合するPCからワイヤレスキーボード、キャリーケースや電動バイクを扱っています。
そして、Acer Gadgetが関わるブランドのうちの一つに「e10」があり、このブランドはCHUWIと共同開発を行った製品を販売するためのものであるようです。
e10からはすでにノートパソコンやミニPCが登場していましたが、今回タブレットである「ETPad」が登場したということになります。ノートパソコンを販売しているようではAcerと競合しそうなものですが、CHUWIのビルドクオリティ的には、あくまでe10は廉価ブランドであり問題はない……ということなのでしょうか。
さて、ETPadの商品説明には「Acerの子会社であるAcer Gadgetが名誉をかけて製造したe10 ETPadをご覧ください」とありますが、e10の商品ページがCHUWIの公式サイト上にあるあたり、まあAcer GadgetがCHUWIに製造を委託していると考えるのが普通でしょう。
CHUWIは、大陸の電子機器メーカー。タブレットやUMPCなどを販売しています。品質やブランド力はそれほどではなく、公式情報もテキトーです。何なら「技適無しタブレットで行政指導」「徳島県の学校用タブレットが大量故障」で日本では悪いニュースで報じられたことで知っている人も多いかもしれません。
スペックには特筆すべき点もなく、SoCにSnapdragon 685を採用。メモリは8GB、ストレージは128GB で、最大512GB までのmicroSDカードに対応しています。
ディスプレイは10.95インチの液晶。解像度は1920×1200です。アスペクト比は16:10で、動画視聴に適しているとアピール。背面カメラは1300万画素でインカメラは500万画素。
バッテリー容量は7000mAh。最大10時間の動画再生が可能としています。OSは現時点で最新のAndroid 14を搭載。中華タブレットは最新バージョンのAndroidを採用していないことがたびたびあり、またOSアップデートにも期待が持てないので、ここは高評価です。
Widevine L1に対応しており、「1080pの安全なストリーミングを可能にします」とアピール。Amazon Prime Videoを高画質で視聴できる保証はありませんが、言及はないのでセーフ。というか6年前に改称されたはずのAmazon Videoのロゴを使っているのはなぜ……?
クアッドスピーカーを搭載し、迫力のあるサウンドを楽しめるとアピール。廉価タブレットの使い道と言ったら各種エンタメ用途のほかにはあまり多くはないでしょうし、これは高評価です。
本体色はブラックのみ。CHUWI 直営ストアの楽天市場店では2万4800円で販売中。
OS | Android 14 |
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SoC | Snapdragon 685 |
メモリ | 8GB |
容量 | 128GB |
画面 | IPS 10.95型 1920×1200 最大60Hzリフレッシュレート |
カメラ | 1300万画素メイン+500万画素フロント |
インカメラ | 500万画素 |
電池 | 7000mAh |
寸法 | 257.3×168.9×8mm、493g |
その他 | OTG、Google Widevine L1対応 |