XiaomiのサブブランドであるRedmiは、中国国内でミドルレンジのスマートフォン「Redmi Note 14 Pro」と「Redmi Note 14 Pro+」を発表しました。
IP66/IP68/IP69の3つの防水防塵規格に対応し、大容量バッテリーを搭載。Pro+はSoCにTSMC 4nm製造のSnapdragon 7s Gen 3を搭載し、望遠カメラをRedmi Noteシリーズで初めて搭載しました。
デザイン
Note 14 Pro/Pro+は楕円形のカメラバンプが中央部にあるデザイン。Proはカメラバンプが透明でレンズが出っ張っていますが、Pro+はXiaomi 14 Ultraのような黒のカメラバンプになっています。
Proのカラバリに四色を用意。パープルのみヴィーガンレザー素材、ブラック・ホワイト・ブルーはガラス素材を使用。パープルとブルーは明度の違う2色を点対象に配置した斬新なデザインとなっています。
Pro+はすべてガラス素材でカラバリはホワイト、ブルー、ブラックの3色。背面が四曲しており、ハイエンドに近い高級感を演出しています。
ディスプレイ
どちらも画面は1.5K解像度(2712×1220)の有機ELのエッジディスプレイ。3000nitのピーク輝度、2560Hzのタッチサンプリングレート、1920Hzの高周波PWM調光などに対応。上下左右の4辺が同じ太さのベゼルレスで美しい外観となっています。
また、独自開発のアルゴリズムで複数のタッチシナリオを認識し、濡れた手でのタッチ操作の感度を向上させています。
パフォーマンス
Note 14 Pro+は最新SoCであるQualcomm Snapdragon 7s Gen 3を搭載。ミドルレンジながらTSMC 4nmで製造され、CPUは8 Gen 3にも採用されるA720とA520を4コアずつ採用しています。
Qualcommによると、前世代からCPU性能を20%、GPU性能を40%、AI性能を30%高めつつ、全体的な消費電力を12%削減しているとのこと。
ProにはMediaTekのDimensity 7300-Ultraを搭載。Dimensity 7050よりGPU性能が35%高く、46%GPUの消費電力を低減しています。
IP66/IP68/IP69の防水防塵対応、高い堅牢性
Note 14 Pro/Pro+はIP68だけでなく、IP66/IP69の防水防塵規格に対応。水没試験だけでなく、水の直接噴射、高温高圧のスチームジェット噴射のテストにも合格しています。
さらに、2mの水深で24時間置く耐水試験も通過しており、驚異的な耐水性を有しているようです。
堅牢性も高め、前面ガラスにゴリラガラス Victus 2を採用。内部の緩衝性も高めること1.8mの高さから大理石の床へ落とす落下試験に合格しました。Pro+はミドルフレームやマザーボードの強度を高めることで、70kgの折り曲げ試験にも通過しています。
大容量バッテリー
Pro+にはなんと前世代より40%も多い6200mAhの大容量バッテリーを搭載。シリコンカーボン含有量を高めたバッテリーにより、高エネルギー密度を実現。90Wの急速充電も可能です。
Proは5500mAhで45Wの急速充電に対応。
どちらも4年使え耐用できる長寿命、-20度環境での電池持ちの向上を可能にしています。
カメラ
Pro+は広角カメラに自社イメージブランドの5000万画素 1/1.55型イメージセンサー「Light Fusion 800」を搭載。これはOmnivision製のOV50Eのリネームあるいは改良品だと思われます。
13.2EVの高いダイナミックレンジ性能で、白飛びや黒つぶれを少なく撮影することができます。レンズもf/1.6と明るく、低照度での撮影も期待できそうです。
そしてRedmi Noteシリーズ初となる望遠カメラを搭載。光学2.5倍(60mm)で5000万画素 1/2.76型 JN1センサーとf/2.0と明るいレンズというスペックとなっています。高い色再現能力と細部表現が可能で、複雑な光条件でも鮮やかなポートレート撮影ができるとのこと。
広角カメラと望遠カメラは5000万画素から1250万画素を切り抜くことで、それぞれ2倍と5倍のロスレスズームに対応。超広角も含めて5つの焦点距離で高画質に記録できるといいます。
シャッターボタンを押す直前の画像を記録するゼロシャッターラグや、高画質なバースト撮影機能も有し、シャッターチャンスを逃しません。
Proには広角カメラに最近多くの機種で搭載されている5000万画素 1/1.96型センサーのLYT-600を搭載。OISとf/1.5の明るいレンズでLYT-600搭載機の中ではトップクラスのスペックとなっています。
ポートレートモードにはシリーズ初めて自社開発のAIぼかしアルゴリズムを採用し、正確なぼかしと鮮明さの向上を実現しているとのこと。
価格
価格は「Redmi Note 14 Pro」が1399元(約2.8万円)から、「Redmi Note 14 Pro+」が1899元(約3.9万円)から。グローバルでの展開の有無は現時点では不明。
スペック
Note 14 Pro | Note 14 Pro+ | |
---|---|---|
OS | Xiaomi HyperOS(Android 14) | |
SoC | Dimensity 7300-Ultra | Snapdragon 7s Gen 3 |
メモリ | 8/12GB(LPDDR4X) | 12GB(LPDDR4X)/16GB(LPDDR5) |
容量 | 128/256/512GB (UFS 2.2) | 256GB (UFS 2.2) /512GB (UFS 3.1) |
画面 | 6.67型 1.5K(2712×1220) 有機EL 120Hz ピーク輝度:3000nit 12bit色深度 1920Hz PWM調光/DC調光 2560Hz タッチサンプリングレート |
|
カメラ | 広角:5000万画素 LYT-600 1/1.96型 0.8μm f/1.5 OIS 超広角(120°):800万画素 IMX355 1/4″ 1.0μm f/2.2 マクロ:200万画素 1/5″ f/2.4 |
広角:23mm 5000万画素 Light Fusion 800 1/1.55型 1.0μm f/1.6 OIS 望遠:60mm 5000万画素 JN1 1/2.76型 0.64μm f/2.0 最短撮影距離:50cm 超広角(120°):800万画素 IMX355 1/4″ 1.0μm f/2.2 |
インカメラ | 2000万画素 OV20B f/2.4 | |
電池 | 5500mAh 急速充電(最大45W) | 6200mAh 急速充電(最大90W) |
寸法 | 162.33×74.42×8.24(8.46)mm 190g ※()内はレザー |
162.53×74.67×8.66mm 210.8g |
カラー | ブラック/ホワイト/ブルー(ガラス)、 パープル(レザー) |
ブルー/ブラック/ホワイト |
その他 | 画面内指紋認証 ステレオスピーカー X軸振動モーター IP66/IP68/IP69 |
画面内指紋認証 ステレオスピーカー X軸振動モーター IP66/IP68/IP69 Surge T1 信号増強チップ |
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