今度のアクオスは望遠もデカい!
シャープはハイエンドスマートフォン「AQUOS R9 pro」を発表しました。本機を旗艦、フラッグシップと位置付けます。日本での発売日は2024年12月上旬以降。台湾・インドネシア・シンガポールでも順次展開予定。
約1型メイン撮像素子でスマホカメラの新境地を切り開いたのがAQUOS R6。究極の一眼で全画角を担うという素晴らしい先進的コンセプトを打ち出していましたが、昨今、1型撮像素子搭載機種が他社からも登場。それらは他の画角のカメラも別途備えていたので、AQUOSは優位性を失いつつありました。
しかしAQUOS R9 proは、ドイツのライカカメラ社が監修した「バリオ・ズミクロン」カメラシステム搭載を謳い、標準・広角・望遠の3眼カメラすべてに5030万画素の高精細イメージセンサーを採用します。Dolby Vision対応で動画も鮮やかに撮影できると謳います。
標準カメラは1/0.98インチの大型センサーを搭載。暗所でも鮮明な撮影が可能とのこと。広角(超広角)カメラは122度。光学2.8倍ズームによりデジタルズームを組み合わせることで最大20倍までのズームを実現するそうです。
さらに望遠撮像素子は1/1.56型で、望遠としては大型となっており、遠くの被写体のズーム時にも暗くならずに綺麗に写せるといいます。望遠、各社平気で豆粒センサーだったりしますからね。けっこう写り頑張ってるかなと思えるXiaomi 14 Ultraでさえ75mmは1/2.51型です。
なおAQUOS R9 proは撮像素子としては三眼ですが、もうひとつ、照度環境に左右されずに適切な色合いを表現するための14chスペクトルセンサーも搭載しています。
また、側面にはシャッターボタンを備え、長押しでカメラ即時起動、半押しでフォーカス固定といった具合にカメラ制御も可能。シャッターチャンスを逃さず、しっかり撮れそう。
SoCはSnapdragon 8s Gen 3、実行メモリは12GB。ベイパーチャンバーとカメラリンクによる放熱システムにより、アプリ複数起動など負荷の重たい動作を長く行う場合でも動作を維持できるとしています。
ディスプレイには1-240Hz可変駆動に対応したQuad HD+解像度のPro IGZO OLEDパネルを採用。上下に配置した大型スピーカーBOXは上部をフルメタル化して音圧を高め、迫力のあるステレオサウンドを実現したそうです。
シャープ独自の生成AI機能「電話アシスタント」を搭載。留守番電話の要約表示に加え、通話中の会話からキーワードを自動抽出してメモを作成する機能にも対応するのだとか。
Xiaomi Leicaの日本登場で、AQUOSどうなるのかと心配でしたが、まさかのぶっちぎりの望遠搭載、シャープらしいカメラ旗艦に仕上がっています。AQUOS R8 proまでの弱点であった音響面やベイパーチャンバー非搭載も軌道修正していますので、かなり期待できそう。しかも日本で開発したスマホで台湾・インドネシア・シンガポールといった海外進出を果たすのも応援したいところ。本機のハンズオンもお届けするので、続報をお待ち下さい!
OS | Android 14 |
---|---|
SoC | Snapdragon 8s Gen 3 (3.0GHz+2.8GHz+2.0GHz オクタコア) |
メモリ | 12GB |
容量 | 512GB |
画面 | 6.7型 (3120×1440), 1-240Hz, Pro IGZO OLED |
カメラ | 5030万画素(F1.8) + 5030万画素超広角(F2.2) + 5030万画素望遠(F2.6) |
インカメラ | 5030万画素(F2.2) |
電池 | 5000mAh |
寸法 | 162×78×9.3mm, 229g |
その他 | 指紋認証、顔認証、防水防塵(IPX5・IPX8/IP6X)、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4 おサイフケータイ NFC nanoSIM+eSIM DSDV |