Opensignalは、「日本モバイルネットワークユーザー体感レポート(2025年4月)」を発表しました。それによると、KDDIのauが多くのカテゴリーでトップの評価を獲得したそうです。
auは、全体の部門と5G部門の両方において、すべてのエクスペリエンスアワード(ビデオ、ライブビデオ、ゲーム、音声アプリ)の単独受賞者となっています。
特に「5Gビデオエクスペリエンス」では、前回ソフトバンクと同点だった状況を脱し、100点満点で77.8点を獲得して単独受賞しました。
また「ビデオエクスペリエンス」では73.9点を記録し、次点のソフトバンク(73.3点)に僅差で勝利。
NTTドコモは「5Gダウンロードスピード」の分野で168Mbpsを記録し、前回1位だった楽天モバイルを引き離したものの、あくまで全体の平均ダウンロードスピードでは、auユーザーが55.8Mbpsで最速。
ソフトバンクは「5G利用率」で前回のauとの同率首位から単独トップに躍進しました。これはソフトバンクユーザーが16.2%の時間を5G接続で過ごしていることを意味します。
一方、楽天モバイルは「アップロードスピードエクスペリエンス」と「5Gアップロードスピード」で引き続き他社を圧倒し、それぞれ15.9Mbpsと26.2Mbpsを記録しました。
「信頼性エクスペリエンス」ではauが1000点満点で951点を獲得し、2期連続で受賞。2位のソフトバンクとは12ポイント差でしたが、前回から17ポイント縮まっています。
地域別では、auが最多の43の賞を受賞し、「ゲームエクスペリエンス」と「5Gゲームエクスペリエンス」では全地域で1位となりました。楽天モバイルはアップロード関連の賞を全地域で独占し、ソフトバンクは「5G利用率」賞を全地域で獲得しています。
本調査は2025年1月1日から3月31日までの90日間の測定データに基づきます。
なお、「ソフトバンクの品質はかなり良い方だという感触なんだけど、本当かな?」と疑問に思う人も少なからずいると思いますが、「auとトップを争い、僅差で負けるソフトバンク」という構図の項目も多く、あくまで「各項目での1位獲得数」ということを踏まえると、けっこう腑に落ちる部分も多いと思います。「配点の問題もあり総合点数等には違和感が強いが、各項目の詳細を見ていく分には参考になるDxOMark」みたいなもんですね。