それを待ってたんだよ!
Google Pixelシリーズに配信される定期的な機能追加アップデートである12月のPixel Drop(Feature Drop)において、ゲーマーにとってかなり嬉しいあの機能がひっそり追加されたようです。Android Authorityが伝えています。
Google Japanブログを参照すると、今月のFeature Dropの目玉機能はウルトラHDR写真撮影とそのInstagramでの共有、高齢者など向けのUIを提供する「シンプル設定」の導入や、Pixel Foldでの撮影時に子供の興味を引き付ける「こっちを見て」機能の実装、すでに同機能が存在するPixel 9 Pro Foldではディズニーのインサイドヘッドの主要キャラであるヨロコビが期間限定で「こっちを見て」を利用可能になるなどといったもの。
しかしAndroid Authorityが伝えたところによれば、バッテリー充電を80%で停止する機能が「充電を最適化」の項目から新たに選択できるようになったとのこと。Google Japan Blogには書かれていない内容であり、ある種の隠し機能のような形になっています。
他社メーカーのスマホでは何%を充電の上限とするかを選択できるものがありますが、Pixelは80%のみ。まあ用意してくれるだけましでしょう。
充電の上限を指定できるスマホ自体は増えてきましたが、どうやらAndroid Authorityの検証によれば、なんとバイパス充電にも対応しているとのこと。
バイパス充電は本体バッテリーを介さず直接給電する機能で、Xperiaの上位モデルや一部ゲーミングスマホ、Galaxyの一部端末で利用できるものとなっています。
特徴はなんといってもバッテリーを通さないこと。これによりバッテリーの劣化を抑えるほか、高負荷時の発熱も抑えることができます。
また、バイパス充電はゲームのプレイ中でしか利用できない設定のスマホは非常に多いですが、Android AuthorityがPixel 8 Proを用いて行った検証では、アイドル時やアプリ使用時、Geekbenchベンチマーク実行時など、すべてのシチュエーションで動的に供給電力が変動することを確認。つまりどのアプリでもどのタイミングでも利用できるようで、これは他端末に比べて大きな利点です。
一方、筆者の所有するPixel 6 Proでは80%を上限とする充電の設定こそ行えたものの、ざっと検証した感じバイパス充電の挙動は確認できませんでした。そもそもPixelシリーズは独自搭載のTensorチップの性能の低さが足を引っ張り、ゲーマーにはあまりお勧めできる端末でないのがかなり残念なところ。とはいえ今回の機能実装のように、端末としての完成度は着実に向上している印象があります。今後に期待したいところです。