警察庁は、自転車への青切符導入に向けて公開した「自転車ルールブック」で、オープンイヤー型や骨伝導型など耳を完全にふさがないタイプのイヤホンについて、必要な音や声が聞こえる範囲であれば違反にならないとの考え方を明記しました。
片耳での装着も同様に、周囲の音が十分に聞こえることが条件となります。
一方、周囲の交通に関する音や声が聞こえない状態での使用は、都道府県の公安委員会規則に基づく「公安委員会遵守事項違反(反則行為)」として取り締まりの対象になり、反則金は5000円とされています。
安全に必要な音が確保できるかどうかが判断基準であり、オープンイヤー型でも大音量で周囲の音や警告が聞こえない状態は違反となり得ます。機器の種類にかかわらず、音量設定や装着方法によっては違反となる点には注意が必要です。
今回のルールブックは、自転車の基本的な交通ルールと取り締まりの基本的な考え方を整理し、青切符導入前の周知を目的に公表されたものです。
青切符とは、軽めで明白な交通違反に対して、反則金を払えば刑事事件としては扱われない仕組み(交通反則通告制度)で使われる、青い紙の告知書のことです。反則金を期日までに納付しないと、通常の刑事手続に移ります。
自転車の青切符は2026年4月の導入が予定されており、周知とともに実効性ある取締りへの移行が進む見込みです。
「聞こえるかどうかが重要!」は率直に素晴らしい判断基準だと思いますが、「完全密閉型を片側につける」のは音の方向がわからず危険な可能性もあるので、個人的には自転車運転中はオープンイヤー型を利用しようかなと思います。