
Appleが2026年上半期に、現行のMacBook Airより安価なエントリー向けMacBookを投入するとの観測が出ています。Bloombergの記者Mark Gurman氏が伝えたもので、コード名「J700」と呼ばれるこの製品は社内テスト中で、海外サプライヤーで初期生産段階にあるともいいます。ChromebookやエントリークラスのWindows PCに対抗する狙いがあるとみられます。
米MacRumorsは2025年12月17日、AppleがA15チップ搭載のMacBookをテストしていたとされるデータセットについて伝えました。同記事によれば、同一データ内にA18 Proチップを搭載する別のMacBookのエントリーも存在し、内部識別子として「J700」が記載されているといいます。さらに、そのエントリーにはMediaTek由来とされる「Sunrise」無線サブシステムの記述も含まれていたとされ、単なる検証用構成よりも製品仕様に近い形で検討が進んでいる可能性があります。
台湾のTrendForceも2025年12月時点で、2026年春に12.9型モデルをエントリーからミドル向けとして投入する計画があると予測しています。サプライチェーンアナリストのMing-Chi Kuo氏も2025年6月に同趣旨の見立てを示しており、複数の情報源が可能性に言及しています。
プロセッサには従来のMac向けMシリーズではなく、iPhone 16 Proに搭載される「A18 Pro」チップが採用される見込みです。A18 Proは第2世代3nm技術で製造され、6コアCPU、6コアGPU、16コアNeural Engineという構成です。Geekbench 6では平均でシングルコア約3450、マルチコア約8570というスコアが報告されており、M1(マルチコア約8340)を上回る水準です。
A18 ProはApple Intelligenceを見据えた設計であるため、同機能への対応も期待されます。ディスプレイはコストを抑えた液晶(LCD)となり、画面サイズは12.9〜13型程度、あるいは現行のMacBook Air(13.6型)より「やや小さい」サイズになると予想されます。
2026年2月5日にはTrendForce Newsが、台湾メディアMirror Dailyの報道を引用する形で追加情報を伝えました。それによると、本機はiPhoneクラスのプロセッサ採用に加え、実行メモリは8GB(現行のMacBook Air/MacBook Proの16GBの半分)となる可能性があるとされ、Apple Intelligenceへの対応も触れられています。価格については799ドル未満となる可能性が言及され、年間出荷は500万〜800万台規模を見込むとも報じられました。製造面ではQuantaが受注の過半を確保し、残りをFoxconnが担う見通しだとしています。
上位モデルのようなmini-LEDやProMotionは採用されない公算が高いです。端子周りの確定情報はありませんが、A18 ProはThunderboltに対応しないため、USB-C(最大10Gb/s)止まりとなり、外部ディスプレイ出力なども制約を受ける可能性があります。
価格帯は599〜899ドルや699〜799ドルといった観測があり、いずれも1000ドルを下回るというもので、現行MacBook Airの999ドル(米国価格)より安価になる見通しです。
Kuo氏によれば、カラーバリエーションはシルバー、ブルー、ピンク、イエローの4色が検討されているのだとか。2021年発売の24型iMacのような多色展開で、学生や初めてMacを購入する層への訴求を狙っているとみられます。
2026年2月8日付のBloomberg「Power On」ニュースレターでもGurman氏がこの廉価MacBookに再言及しており、投入時期が2026年上半期であるという見立てがあらためて確認される形となっています。



















