韓国SAMSUNG電子は、韓国市場向けに「GALAXY S5 LTE-A」を正式発表しました。LTE Cat.6の下り最大225Mbpsの高速通信サービス「Broadband LTE-A」に対応したモデルです。
この高速通信に対応した通信モデムを内蔵するQualcommのSnapdragon 805を搭載し、処理能力も向上。有機ELディスプレイの解像度はWQHD(2560×1440)。5.1インチのディスプレイにこれだけのピクセルを詰め込んでおり、577ppiという超高精細を誇ります。ちなみにGALAXY S5は432ppi、XPERIA Z2は424ppi、iPhone 5sは326ppiであり、どれだけ高精細なのかわかると思います。競合するWQHD解像度の機種としては、高精細と話題になったLG G3やisai FL LGL24、Oppo Find7などがありますが、あれらは5.5インチですから、S5 LTE-Aの方が高精細ということになります。
XPERIA Z2の3GBメモリは恩恵を受けられていると感じる場面が少ないですが、ディスプレイが高解像度であればあるほどメモリ消費量も増えます。WQHD解像度を持つG3の特定市場向けモデル(isai FL LGL24含む)は2GBメモリなので不安なところですが、S5 LTE-Aが実行用3GBメモリを搭載しているのは安心感があります。
SoC、ディスプレイ、メモリがバランスよく、合理的に高められている印象です。スペックは競合大手他社と比べると平凡だったS5も、今回のS5 LTE-Aも、それぞれバランスがいいなと感じます。
SoC | Snapdragon 805 2.5GHz クアッドコアプロセッサ |
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ディスプレイ | 5.1 インチ WQHD(2560×1440) SuperAMOLED(有機EL) |
OS | Android 4.4 KitKat |
カメラ | 16MP |
インカメラ | 2MP |
ネットワーク | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac Bluetooth 4.0 BLE / ANT+ NFC LTE-A |
メモリ | 3GB LPDDR3 |
内蔵フラッシュメモリ | 32GB |
MicroSD | 対応 |
サイズ | 142.0 x 72.5 x 8.1mm |
重量 | 147 g |
バッテリー | 2800 mAh |
その他 | 防水防塵 |
上位版と言っても、見た目としてはほぼ変わっておらず、カラーリング程度でしょう。そのためアクセサリーなども使い回しできるのではと思います。カラーリングはCharcoal Black, Shimmering White, Electric Blue, Copper Gold, Sweet Pink, Glam Redの5色。個人的にはGalm Redが気になります。
最初の投入キャリアは韓国SK Telecomで、発売日は6月19日、価格は$919(約9.3万円)。KTとLG U+からは後日投入となります。
ちなみに国際版GALAXY S5は6万円台で購入できますが、NTT docomo版GALAXY S5 SC-04Fの定価は約9万円。SC-04Fを買うぐらいなら、(ドコモ専用といわれていたピンク色もある)S5 LTE-Aを……とも思ってしまうところ。S5 LTE-Aは韓国市場向けとして発表されており、国際版の有無や展開時期はまだ不明です。