今年の冬は一人じゃ無い!そう Kindle Fire HDちゃんが隣にいるんだもの!
今やインターネット利用者で知らない人はいないほどの知名度を持つ Amazon その Amazon が率いるハードウェア軍が Kindle シリーズだ。
過去に、電子ペーパーを搭載した、読書専用の端末 Kindle PapwerWhite のレビューを行ったが、今回は Kindle シリーズのタブレット端末 Kindle Fire HDのレビューを行う。
非常に高精細な液晶ディスプレイ
最初に驚いたのは、液晶ディスプレイの精細感の高さである。購入した16GBモデルは15,800円と考えられないほど廉価だが、その精細感には目を見張るものがあった。
なお、液晶のピクセルはこのような形状だ。
なお、この液晶ディスプレイが非常に悩ましい仕様であることが、後に判明する。それはまた後ほど触れよう。
必要最低限なIOと十分すぎるスピーカー
画面下側にはマイクロUSBコネクタとマイクロHDMIコネクタ。画面上部にはイヤホン端子、ボリュームボタン、電源ボタンが続いている。
Kindle Fire HD の特筆すべき点はそのスピーカーにある。結果として失敗してしまったが、比較広告で売りに出すほどだ、その品質には自信を持っているのだろう。
筆者が所有している、同じく7インチタブレットに属する Nexus 7 のスピーカーの品質はお世辞にも良いとは言えない。とりあえず、音が出ているというものだ。
一方の Kindle Fire HD は少なくとも筆者が知っているタブレットの中で最も音が良い。もちろん値段相応ではあるのだが、100円均一に売っているAMラジオのような音ではない。低音と高音、両方がしっかりと出ていて、なおかつバランスが崩壊していない。
縦で使う?それとも横で使う?
筆者を悩ませたのは、この端末を「縦で使うべきか横で使うべきか」である。本体の裏面を見ると、Amazon と Kindle のロゴが横に印字されている。
また、横持ちすれば上部にフロントカメラが来ることから、確かにこちらの方が、正しい感覚に陥る。マイクロUSBポートとマイクロHDMIのポートがついている方向を考えると、横持ちが正しいように思えてくる。
しかし、違う。
もう一度、記事の最初に記したディスプレイについて確認をして欲しい。そう画素の方向を鑑みるに縦向きで利用されることが望ましいのだ。
(※パソコンに用いられる液晶ディスプレイのほとんどは画素が横に並んでいるため)
注意深く見てみると、確かに画面を横向きにして見るとわずかに液晶がにじんでいるように見える。
さらに言えば、高品質なステレオスピーカーを搭載しているだけに Amazon を利用して動画をダウンロード、いわゆるVODを楽しみたくなる。もちろん動画を楽しむのであれば、画面は横向きだ。しかし、横向きで使うと液晶が微妙ににじんでいるのである。
液晶パネルの品質に依存する部分もあるのだろうが、気になる人は気になる。気にならない人は気にならない。そこが重要なポイントである。値段相応という評価はここから来ている。
マンガを楽しむのには最適な端末
ではいかにして、縦で使うか。それはもうマンガしか無いだろう。216ppiを誇るディスプレイはアナログで描かれたペン先の筆先まで確認ができる。
それが、使い勝手の良いソフトウェア、ストアで使用、購入できるのだ、気がつくとついついストアを流し見して、読みたいマンガを探してしまう。
16GBもストレージがあれば、最適化されたをダウンロード購入しても残量を気にする必要はない。
細かいところが気になる人には向かないハードウェア
結果として、タイトルに記した通り、値段相応のハードウェアと言えるだろう。ベゼル(画面の縁)が太いことが気になる人もいるかもしれない。
ベゼルについてはコストカットの理由もあるのだろうが、ベゼルが太いだけ、がっちりとつかむことができる。そう考えると、やはりマンガの消費に最適だと感じた。
次回、Kindle Fire HDのソフトウェア面をレビューしていきたい。Kindle シリーズの使いやすさはハードウェアだけでなく、考えられ、作り込まれたソフトウェアにある。次回、お楽しみに。