平成24年12月30日の読売新聞 朝刊(一面)によると、NTTドコモが Tizen (タイゼン)を搭載したスマートフォンを2013年にも発売する方向で検討していることがわかりました。
Tizen は Android や iOS とは異なる、モバイル・組み込み向け、第三・第四勢力のOSで、以前より開発が進められていましたが、未だに同OS を搭載した端末は市場に投入されていませんでした。
Tizen は Android と iOS の躍進の元に消えていった MeeGo をベースに開発された Linux ベースのOSで、Tizen の開発に大きく関わるサムスンは同社のOS開発リソースを自社OSの Bada から Tizen に移行する予定。このことから、開発の進展が期待されています。
今回、NTTドコモが Tizen を採用したのは、今まで構築してきた垂直統合型のビジネスモデルをスマートフォンでも継続させ、Tizen を自社向けにチューニングし Android にも搭載されている「dマーケット」や「SPモード」のようなアプリケーションをOSの深い部分に組み込み、自社のサービスをより使いやすい形にすることが目的であると考えられます。
Tizen を推進するコンソーシアム(団体)には、NECやパナソニックといった日本企業からサムスンやファーウェイのような元気の良い海外企業、そして半導体を牛耳るintel、もちろんNTT ドコモも参加しています。
現状 Android のマーケットがある程度成熟し、ドコモから iPhone の発売を求める声が多い中、まさかの Tizen を搭載したスマートフォンが検討されているのは驚きです。もしも投入されるのではあれば、やはり開発に深く関わっているサムスン製の端末になるのでしょうか?
今後も注目したいニュースですね。
情報元:読売新聞(2012/12/30 発行 朝刊)