Googleは、新型の完全ワイヤレスイヤホン「Google Pixel Buds 2a」を発表しました。国内での価格は2万3800円で、10月9日に発売されます。本製品は、手頃な価格帯のAシリーズとして初めてアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載したことが最大の特徴です。
しかし、現在Googleストアでは上位モデル「Google Pixel Buds Pro 2」がセールを実施しており、その価格差はわずか1960円にまで縮まっています。この価格の逆転現象が発生している状況下で、あえて今のタイミングでPixel Buds 2aを予約するメリットはどこにあるのでしょうか。

Google Pixel Buds 2a公式ページ画像
Pixel Buds 2aは、Google独自のANC技術「Silent Seal 1.5」を採用し、騒がしい環境でも音楽や通話に集中できる静寂性をアピールしています。音響面では、新たに再設計された11mmダイナミックドライバーを搭載し、アプリの5バンドイコライザーで自分好みのサウンドに調整することが可能です。また、耳にしっかり固定できる「固定用アーチ」により、快適性と安定した装着感を両立しています。
バッテリーは、ANCを有効にした状態で最長7時間、充電ケースを併用すれば最長20時間の再生に対応。イヤホン本体はIP54の防塵・耐水性能、ケースもIPX4の生活耐水性能を備え、日常の様々なシーンで安心して使用できるでしょう。Googleアシスタントとの深い連携や、AI「Gemini」を活用したスマート機能も利用可能で、Androidユーザー、特にPixelスマートフォンを持つユーザーにとってはエコシステムの利点を最大限に享受できる製品となっています。
一方、上位モデルのPixel Buds Pro 2は、通常価格3万6800円のところ、現在のセール中で1万1040円引きの2万5760円で販売されています。Pro 2は、より強力なANC技術「Silent Seal 2.0」を搭載するほか、頭の動きに合わせて音が追従するヘッドトラッキング付き空間オーディオ、イヤホン本体をスワイプして音量を調整できる操作性、そしてQi規格のワイヤレス充電に対応します。バッテリーもケース併用で最長30時間(ANCオン時)と、全ての機能面において2aを上回ります。
これほどの機能差がありながら1980円しか価格に差が無いのであれば、普通に考えてほとんどの人は上位のPro 2をまず選ぶでしょう。Googleも、「Google Pixel Buds Pro 2」に対して、こういった相対的お得感を演出して売上を伸ばそうとしている気がしますし、今の「Google Pixel Buds 2a」は完全にその当て馬にされているような立ち位置です。
セール価格は9月8日までで、その期間中はさすがにPro 2一択になると思います。2aが購入候補に挙がるのは、セールが終わった9日以降になるでしょう。
機能/仕様 | Pixel Buds A-Series | Pixel Buds 2a | Google Pixel Buds Pro 2 |
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発売時価格 | 1万1900円 | 2万3800円 | 3万6800円 |
アクティブノイズキャンセリング (ANC) | なし (パッシブのみ) | あり (Silent Seal 1.5) | あり (Silent Seal 2.0) |
外部音取り込みモード | なし | あり | あり (高性能) |
IP等級 (イヤホン/ケース) | IPX4 / なし | IP54 / IPX4 | IP54 / IPX4 |
バッテリー (ANCオン) | N/A | 最大7時間 / ケース併用20時間 | 最大8時間 / ケース併用30時間 |
ワイヤレス充電 | なし | なし | あり |
固定用アーチ | あり | あり | あり |
スワイプ音量調整 | なし | なし | あり |
5バンドEQ | なし | あり | あり |
空間オーディオ | なし | なし | あり |