[追記]WWDC2013において、1500の新しいAPIが開放されることが発表されました。ただしキーボードに関しては発表中の言及はありませんでした。
Appleの次期モバイル向けOSとなる「iOS 7」では、フラット化ばかりが注目されがちですが、実際にはAPIの開放やオープン化も非常に重要です。
AllThings Dの開催したイベント「D11」において、Appleのティム・クックCEOはいくつものヒントを私たちに与えています。ホーム画面やソフトウェアキーボードに関して、もっと自由にできないかという質問に対し、よりオープンになるとCEOは回答しています。
iOSにおける日本語入力は、一度AndroidのATOKやGoogle日本語入力の賢い変換を味わってしまうと、耐えがたいものがあります。それは日本だけの話では決してなく、海外でも文字入力について同様の事情を抱えています。それは「スワイプ(Swipe)入力」と呼ばれる、新しい入力方式の台頭です。
打ちたいアルファベットをなぞることで、キーボードが英文を予測し、補正しながら入力できるというもの。 英語圏ではこのような「スワイプ入力」が圧倒的に入力しやすいため、支持を獲得しつつあります(日本でいうフリック入力のポジションかもしれませんね)
このようなキーボードアプリとしては、Android向けの「SwiftKey」が高い評価を受けています。このキーボードは、「スワイプ入力」だけではなく、非常に賢い文字変換が特徴です。なんとソーシャルネットワークやGmailと連携、ユーザーの投稿を分析、文字入力の癖をもとに、適切な語彙を予測変換候補として表示します。
このような使いやすい文字入力の方法が多数生まれているにも関わらず、キーボードが自由化されていなかったiOSでは、そうした進歩の恩恵にあやかることができていないのです。
しかしティム・クックCEOの「iOS 7」のオープン化への発言を受け、この「SwiftKey」の開発元も歓迎を表明するなど、海外でもキーボードアプリの入れ替えへの期待が高まっています。「SwiftKey」は、きっといち早くiOS版のアプリをリリースし、多くの英語圏のユーザーのニーズを満たすことでしょう。
日本でもiPhoneやiPadで、ATOKやGoogle日本語入力が当たり前に使える時代が、やっと訪れるのでしょうか?文字入力は最も多く利用すると言っても過言ではない部分であるだけに、この点の自由化は世界のユーザーの共通の願いと言えるのではないでしょうか。6月10日に開催されるイベント WWDC2013に期待の高まるところです。
情報元:AllThingsD