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詳細報告: サムスン、GALAXY S4をAndroid4.3にアップデートしてみた。

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 遅ればせながら、サムスン GALAXY S4をAndroid 4.3にアップデートしました。サムスンのソフトウェアアップデートに関しては度々問題発生でアップデートファイル配布中止の前例があるので、様子を見つつのアップデートになりました。

 何が変わったのか

 Android 4.3で実装された新たな機能、バグフィックスにより動作が快適になりました。他社と差別化を図るためのメーカー独自機能、キャリア独自機能も追加され、さらに進化を果たしたといえるでしょう。今回はGALAXY S4での変更点や、新たな機能について触れていきます。

全体的パフォーマンスの高速化

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 沢山のバグフィックスやコードの改良が行われており、実際に計算能力の向上も実感出来ます。ベンチマークアプリで有名なAnTuTu Benchmarkでテストした結果、約4000ポイントのスコアアップを確認しました。

描画処理の高速化

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 画面のページ推移、通知バーを引き下げる、アプリドロワーを開く時などの細かな動きはAndroid 4.1でも改善されていましたが、Android 4.3ではさらにメスが入れられた形です。組み込み向け3DグラフィックスAPI「OpenGL ES 3.0」も実装され、テクスチャのレンダリング速度の高速化、各種ビジュアル効果の向上や2Dや3Dのゲームでの処理が高速になりました。

 描画処理の高速化と言われてもピンと来ないかもしれませんが、簡単に言えば「なんか動き早くなった」です。

 Bluetooth機能の強化

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 マルチメディア機器を制御するプロファイル、AVRCP1.3にアップデートされ、低消費電力で通信出来る機器の総称Bluetooth SMARTにも対応しました。Bluetooth SMARTは音楽や動画など、大容量の通信を必要としない端末との接続に利用します。わかりやすい例は、サムスンのスマートウォッチ GALAXY GEARとの接続ですね。

 GALAXY S4はAndroid 4.3のアップデートの前に、Android 4.2.2のマイナーアップデートでGALAXY GEARに対応していましたが、OSレベルでの対応はAndroid 4.3からになります

 Bluetooth SMARTを利用したGALAXY GEARとGALAXYシリーズのスマートフォンの利用例はこちらです。

位置情報APIの改善

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 位置情報周りの機能が改良され、Wi-Fiをオンにすることなく、Android 4.2以下で実装されていたネットワークを利用した位置情報取得が出来ます。この改良により、低消費電力での位置情報取得が可能になり、バッテリーライフが伸ばせます。

法人向け機能、セキュリティ機能の改良

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 法人向け機能やセキュリティ機能の改良もみられました。WPA2エンタープライズアクセスポイントのWi-Fi証明書を設定する機能や、アプリからのsetuidを制限、セキュリティ対策に強制アクセス制御機能を付加するSELinuxが実装されました。

 近頃Androidを狙ったウイルスやクラック行為が流行しているので、OSレベルでしっかりとセキュリティ対策を施してくれるところはありがたいですね。更に、サムスンはBYOD(Bring Your Own Device)と言われる「私物情報端末の業務利用」を想定して、Samsung KNOXと呼ばれるセキュリティソリューションを展開しています。このアップデートからも分かるように、スマートフォンのセキュリティ対策は重要なポイントになってきています。

緊急時長持ちモードの実装

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 同社が発売するGALAXY J・GALAXY Note 3に実装されていた緊急時長持ちモードがGALAXY S4にも実装されました。この機能をオンにするとバッテリーの消費量を最大約50%抑える事が出来ます。

 また、緊急時にボリュームアップ・ダウンキーを3秒間押し続けると、あらかじめ設定していた緊急メッセージを緊急連絡先に送信してくれたり、周囲に危険を知らせるサイレン音を鳴らす安全サポートも実装されました。安全サポートを使うにはあらかじめ設定から安全サポートをONにしておきましょう。どちらも災害時に役立つ機能です。

docomo ID認証の本格導入

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 最近のドコモから販売されているスマートフォンでは最初から導入されているdocomo ID認証ですが、GALAXY S4はAndroid 4.3からdocomo ID認証を本格的に導入し、docomo ID対応アプリやWi-Fi環境の利用が便利になりました。docomo ID認証により、My docomoから回線を指定して、遠隔操作で端末の初期化も行えます。

新ドコモバックアップアプリが使用可能に

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 通話履歴、音楽、ユーザ辞書、ブックマークなどをデータ保管BOXと呼ばれるドコモクラウドにバックアップをすることが出来るようになりました。これは、Android 4.3でなくともドコモアプリのアップデートによって利用出来る気がします。

文字入力の8方向フリックに対応

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 文字入力の際に使用するフリック入力ですが、8方向のフリックに対応しました。斜め方向のフリックが追加されることによって、日本語キーパッドを使用中でも英数字を簡単に入力できます。

各種システムフォントの更新

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 マルベリ・明朝フォントからUD丸ゴシック・UD明朝にフォントに変更されました。私はマルベリを使っていたので最初は違和感がありましたが、1週間ぐらいで慣れました。

ロック画面、ホーム画面のステータスバー透過

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 Android 4.2.2の時は透過されていなかったステータスバーが、ロック画面・ホーム画面で透過されるようになりました。ロック画面・ホーム画面の透過にサードパーティ製のロックアプリやホームアプリを使う必要がなくなりました。

目立った不具合無いし、アップデートしようよ!

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 と、声を高らかに言いたいです。アップデートファイルが公開されてから随分と時間が経ち、毎日のようにAndroid 4.3になったGALAXY S4を触っているわけですが、かなり快適です。バッテリーも画面の輝度を抑えれば余裕で1日中外出が出来るほどです

 バッテリー残量が減ってきたら緊急時長持ちモードを使って通話やSMSのみに機能を抑えれば大丈夫。もしアップデートしてから調子が悪くなったら、スマートフォンを初期化しましょう。スマートフォンをアップデートした後の初期化は年末の大掃除のようなものです。気持ちもスッキリしますし、実際に端末のパフォーマンスも良くなりますので、個人的にはオススメです。ただし、初期化する前にしっかりとバックアップは取りましょうね。

 長くなりましたが、Android 4.3にはこんな良い所があるんだよ、今回のアップデートはこんなに良いアップデートだったんだよ、という事が伝わればと思います。

(編集・校閲: 高橋ノゾム)

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