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motorola razr 50 レビュー!官能的、これを待ってた縦折りスマホ

 これだよこれ、これを待っていた!

 モトローラ・モビリティ・ジャパンは、最新スマートフォン「motorola razr 50 / razr 50s」を正式発表しました。

 昨年大きな話題となったmotorola razr 40シリーズ。しかしrazr 40 Ultraは「画面大きくて操作しやすい!けどFeliCaないし、国際版の赤色ないんだけど……」、razr 40は「FeliCaある!けど外側画面小さすぎ……」と落胆する部分もありました。今回発表のrazr 50は、端的に言うと、その二機種のいいとこ取り!な折りたたみスマホとなっています。

 折りたたみスマートフォンMotorola edge 40で好評だったお手頃価格という基本概念を踏襲。折りたたんだ状態でもこの大画面ぶりは良いですね。カメラの周辺、端っこまで画面表示領域で満たされている感じは未来感があります。美しく妖艶なデザインがたまりません。

 これまでのモトローラrazrシリーズ、razr 40 Ultraの赤色が日本で出なかったり、razr 40のかっこいい紫色がソフトバンク専売だったりして、かなり悩ましかったと思うのですが、今回razr 50もrazr 50も色展開は3色で同じに。いつものパターンならオレンジはソフトバンク限定だったでしょうが、これは嬉しいですね。ちなみにどの色も、見た目もさわり心地も全部良いんですが、触った時の質感で言えばコアラグレーがやたらしっとりしていて気持ちいいのでぜひ手にとってみて下さい。

 特にスプリッツオレンジは一目惚れレベル。ヴィーガンレザーの質感は良好、そしてモトローラロゴは琥珀のような綺麗さ。名機Xperia Z3 Compactのオレンジを彷彿させます。金属フレームも軽くないオレンジでデザインを引き締めてくれています。

 顔認識に加えて電源ボタン兼用側面指紋認証で解錠可能。やはり側面指紋認証は画面内指紋認証等よりも使いやすいです。本機特有の話ではないですが、側面上部よりも側面下部に指紋認証を配置してくれる方が、右手で筐体を保持した状態で親指が指紋認証に自然にかかり、左手で筐体を開き、指や手の動きが最小で済むと思うのですが、難しいですかね?

 SoCはMediaTek Dimensity 7300Xになっており、やや控えめのミッドレンジ性能。

  • AnTuTu:679310
  • Geekbench 6 CPU Single:1016
  • Geekbench 6 CPU Multi:2974
  • Geekbench 6 GPU:2568
  • PCMark Work 3.0: 16025
  • 3DMark Sling Shot Extreme OpenGL ES3.1:5082
  •  Steel Nomad Light:338, 2.51fps
  • Wild Life Extreme Unlimited: 845, 5.06fps 
機種名 motorola razr 50 motorola razr 50s
ディスプレイ メイン:約6.9インチ 有機EL(2640×1080ドット、120Hz)
外部:約3.6インチ 有機EL(1056×1066ドット、90Hz)
プロセッサー MediaTek Dimensity 7300X
メモリ(RAM) 12GB 8GB
ストレージ 512GB 256GB
メインカメラ 5000万画素(OIS対応)
1300万画素(超広角・マクロ)
フロントカメラ 3200万画素
バッテリー容量 4200mAh
充電 30W急速充電
15Wワイヤレス充電
サイズ(展開時) 約171.30×73.99×7.25mm
サイズ(折りたたみ時) 約88.08×73.99×15.85mm
重量 約188g
防水・防塵 IPX8
カラー コアラグレイ、サンドクリーム、スプリッツオレンジ

 外側のサブディスプレイも内側のメインディスプレイも同様に、美しい発色で廉価モデル特有の眠たさは感じません。

 外側と内側の両者、滑らかな表示に対応しています。数値上はメインが120Hz、サブが90Hzなので、差があるんじゃないかと思いますが、一般的に大画面であればあるほど高駆動の恩恵があり、逆もまた然り。3.6型と小さいおかげか、意識しなければ差はあまり感じないレベルです。

 外側画面はCorning Gorilla Glass Victus。防水はIPX8規格。雨が降ろうが水回りだろうが安心して使えます。

 サブディスプレイでは様々なアプリが動作可能。開かずに使えます。

 文字入力も可能。地図や音楽プレイヤーも利用できます。流石に窮屈かなと思うので開いてしまった方が良い場面も多いと思いますが、たとえば音楽プレイヤーならこれぐらいの画面があると操作の幅が広がります。Google Geminiの利用も可能。縦折りの外側画面でこれが使えるのは現時点ではrazr 50シリーズのみだそうです。

 通知バーなどをここから弄ることも可能。置くウィジェットのカスタマイズも。けっこう開かずに使えるので、閉じた状態のコンパクトさの恩恵を感じる場面が増えるかもしれません。

 メインディスプレイは視野角も広いく、横持ち時の動画鑑賞は捗ります。強いて言うなら、横から見たときには折れ目が目立つぐらいでしょうか。正面から見る場合はほとんど気になりません。

 折れ目のサイズはZTE Libero Flipと比較した際には少し大きめでゆとりを確保していることがわかり、折れ目の問題を緩和していることが伺えます。実際、motorora razr 40世代よりも最新 第4世代のヒンジとなっているといいます。

 スピーカーは迫力があり、普通に使える水準です。最大音量は控えめ。一般的に音響設計には物理的余裕が必要であり、折りたたみのシビアな制約上あまり良いスピーカーは使っていないものと推察しますが、その割には努力を感じるサラウンド感のある音響で音場や迫力は確保。YouTubeでの視聴中、箱出しでやや歯擦音が気になる場面もありましたが、おそらく自動制御で映画判定になっているものと思い、手動で音楽設定に切り替えると、音の分離・鳴らしわけがやや改善され、没入しやすい音へと変化。それでもやや作ったような音が気になる場合には、カスタム設定から最適化することになるでしょう。

 特徴のカメラ。手首をひねる動作でカメラを即時起動できるモトローラらしい個性が素晴らしいです。背面カメラを自撮り用に利用できるのは縦折りスマホならでは。

 スタンド無しで固定できるのも当然ながら可能。基本的なところですが地味に便利です。

 昨今のiPhoneの対応で注目されるカメラの即時起動と制御に、Motorolaは既に回答を用意しています。カメラ即時起動方法は 電源ボタン二度押しに加えて、本体をひねるジェスチャーも利用可能。さらに個性的なのが、カメラ起動時に90度折ると動画撮影モードへと自動的に切り換わること。この状態だとしっかりと握るように保持できるので、安定性をを向上させつつ、楽に撮影できます。画面の残り半分を上下タップすることで望遠倍率の制御も可能。

 そして、カメラに映っている景色のプレビューを、外側画面に大きく表示できます。つまり被写体側も映っている自分の様子を確認しながら撮影ができるというわけです。外側画面の有効活用ですね。また、アウトカメラとインカメラの両方を収録するデュアル動画機能にも対応します。

 動画録画はアダプティブ手ぶれ補正が可能。加速度センサーやジャイロセンサーからの情報を元に、AIが被写体の動きが動画にどのように撮影されるかを予測し、どのようにクロップするか制御して動画を安定化するという処理になっているそうです。

 メインカメラは5000万画素でOISあり。手ブレのしにくい撮影が可能。左が広角、右が超広角。

広角からのデジタルズーム6倍程度

 なお超広角の兼用マクロカメラは接写で2.5cmまで寄れます。「数稼ぎの使い物にならないマクロレンズ」が面白がられる時代も終わり、少ないカメラ数で高い実用性を実現しています。無駄にあるとデザイン性削がれがちですし、本機の場合はギリギリまで外部画面と被っている以上、なおさら少ないほうがいいです。

 モトローラらしいカメラ機能。特にスポットカラー機能が好きです。

 暗くなってくるとオートだとちょっと厳しいかもしれません。

 専用の夜景モードを呼び出すことで健闘します。左がオート、右が夜景モード。

 ご飯撮りは、ライティングが暖色であることよりも皿の色を優先しすぎる傾向もあってか、ホワイトバランスの調整が下手で、さらにフィルターを選んでもあまりキマらないこともあり、多くの場合美味しそうに撮れませんでした。全体のカメラ画質の水準がハイエンド寄りというよりかは廉価モデル寄りであっても、何も考えずに撮影頻度の高い飯さえ美味しそうに撮れれば問題ないという人も少なくないはずで、この辺りのチューニングは追い込んで欲しいところですね。

 充電は有線30Wに加えて、15W無線充電にも対応しており、便利に使うことができます。電池は分割して配置、この手の縦折りとしては多い部類の4200mAhに。ちょっとやりたいことを省電力な小さい画面でさっと済ませる、という使い方なら終日普通に持ちます。

 総じて冴えた使い勝手と凄まじく美麗の外観デザインは官能的。カメラがもうちょっと良ければなあと強く思うものの、防水・おサイフケータイ・大画面サブディスプレイといった悲願を達成した機種でもあり、難点を乗り越えてでも使いたくなる機種に仕上がっています。

詳細はソフトバンクの公式サイト(https://www.softbank.jp/mobile/)でご確認下さい。[AD]
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