3月9日に発売された、初音ミクのリズムゲーム(いわゆる音ゲー)のMikuFlickをレビューしていきたいと思います。
筆者がMikuFlickのリリースを知ったのは朝方頃、知ったと同時に夜更かしをしていた謎のテンションで購入してしまいました。
後から
「え?おまえ買ったの?マジで?そんな金があったらiPhotoのiOS版買えよ」
とツッコミをいただき、何となく後悔しながら黙々とゲームをプレイしてみました。
ゲームとしてよくできている
率直な感想として「ゲームとしてよくできている」と感じました。
横から流れてくる歌詞の一部をリズムに合わせてフリック入力していき、そのタイミングで得点が加算されていき、できるだけミスをしないでプレイする。
オーソドックスな音ゲーのシステムですが、その基本となる部分はないがしろにされてはいません。
筆者はあまりスマホのゲームに明るく無いため、明言はできませんが、スマホの特徴であるフリック入力という特色を上手に生かせているのではないかと思います。
ざっとゲームの流れを紹介します。
いくつかある楽曲から、自分のプレイしたい曲を選択します。実のところ初音ミクに明るく無い筆者は
「へえ、こんな曲があるんだ」とか「こんな曲初めて知った」とか考えながら、プレイしていました。
筆者の知っている数少ない曲「World is mine」を選択しました。
プレイ画面です。
後ろでダンスを踊っている初音ミクの前に表示される歌詞をリズムに合わせて入力していきます。
スマホを買ったばかりでフリック入力になれていないiPhoneユーザは文字入力の練習になるかもしれません。
何回かプレイしたら簡単にAランクを出せたので、フリック入力に慣れている人なら、EASY,NORMAL,HARDの難易度なら難なくAランクを出すことはできるかと思います。
結局、1200円の価値はあるのか
無いです。初音ミクのファンでない筆者の視点では1200円という価格は高いと感じました。
上にも書いたとおり、ゲームとしては大変良くできているのですが、あらかじめこのゲームをプレイした後に「1200円だよ」と言われたら、たぶん買う人は少ないと思います。
だからといって、このゲームが「駄目」だとか「おもしろくない」とか、そういう意見はまた別です。
以下、このアプリの気になったところを紹介していきます。
動画の解像度が低い
プレイ中後ろで流れるPVの解像度が低く感じました。iPhone4以降のRetinaディスプレイでは解像度の低さを痛感します。下位互換性のため仕方はないとは言え、PVをきれいに見たいユーザからすると不満の残る点だと思います。
マーケットでは「リアルタイムレンダリングにしろ!」とか書かれていましたが、それはゲームやOSの仕様上無理だと思います。
PVをプリレンダにしたのは「端末に不可がかかっても、ゲームの進行に支障を来さないように」という配慮ではないかと筆者は感じています。
12曲+αは少ない?多い?
単純に考えて1曲100円の計算になりますが、少々それは安直で、ゲームのシステムに600円、楽曲のデータに50円ずつ払ったと感じました。
今後、楽曲が増えていくことは容易に想像できますが、果たして1曲あたりいくらで提供されていくのでしょうか。今後増えていく楽曲は無料!なんてことはまずあり得ないと思うので、今後の動向が気になるところです。
難易度に難あり
これはゲームとして気になった点で、ゲームの難易度はEASY NORMAL HARDそれからBREAK THE LIMITという歌詞すべてを入力するモードがあるのですが、前者3つは簡単で後者の最高難易度のゲームモードはいくら何でも難しすぎます。
歌詞をすべて暗記した上で、フリック入力でQWERTYキーボード以上で入力できないと、まず高いスコアを出すことは難しいでしょう。
ここら辺の調整をもう少し上手にしてほしかったと感じました。
総論
初音ミクが大好きな人からすれば、1200円でも安いゲームでしょう。
私のように、初音ミクに興味が無く、かわいい女の子が見られるゲームとして購入すると、1200円という価格は高いです。
初音ミクファンからすればコレクターアイテムとしても良くできていると思いますし、空き時間で音楽を見ながらゲームをプレイできるのはとてもいいことでしょう。
逆もまた然り、初音ミクに興味の無い人は(以下略