SHARP「IGZO液晶」はiPad 3rdから搭載されていたことが判明 しかし「採算が合わない」ので供給中止に

 ダイヤモンドオンラインによると、SHARPは2012年3月にiPad向けに「IGZO液晶」の出荷を開始していたとのこと。第三世代iPadの液晶には、LGとサムスンが製造する「アモルファス液晶」の他に、SHARPの「IGZO液晶」の二種類あったという報道があったが、それを裏付ける形となる。

 SHARPの「IGZO液晶」は、高精細電池消費が少ないのが売り。通常の液晶では1秒に60回表示の書き換えが行われているが、それに対してIGZOは、画面の更新が必要ない静止画などの表示では書き換えを1秒あたり1回に抑えることができるので、低消費電力を実現できる。数億円の広告費を投じ、SHARPは社運を賭けてIGZOの「ブランド化」を目指している。

 一方iPad miniなどにより、IGZO採用の9.7インチ版iPadの需要が食われ、LGに調達先を絞り込まれ、自社製スマートフォンのディスプレイは別工場で生産していることから、SHARPは「iPad向けの生産は採算が合わない」とし、複数の業界筋によれば、IGZOの主力生産拠点である亀山第2工場は、11月からiPad向けのIGZO生産を取りやめ、稼働がほぼ止まっている状態にあったとのこと。

 「稼働率5割」とSHARPの発表した亀山工場は、実際はテレビ用の標準的な液晶をサムスン向けに赤字覚悟で生産しているのみで、主力のIGZOの生産ラインは業務用ディスプレイの少量生産以外ほぼ動いていなかったことになる。

 現在はSONY、東芝、ASUS向けにIGZOの出荷の話が出ており、その生産には亀山第2工場が割り当てられるものと思われる。SONYなどに出荷されるIGZOディスプレイはスマートフォン向けではなく、おそらくPC向けだろうと思われる。

 次期iPad miniには「IGZO液晶」が採用されるという噂もあることから、今後も動向に注視していきたい。

情報元:ダイヤモンドオンライン, YOMIURI ONLINE