NAVER の率いる LINEブランドで、まさかのアンチウイルスソフトがリリースされたのでさっそくテストマシンにインストールして動作を検証してみました。
まずは利用規約を読む
利用規約とアプリ情報収集に関するお知らせに同意しないと、同アプリはインストールしても利用することができません。
今や NAVER を代表するブランドとなった LINE は利用規約が少々アレだっただけに、ここは慎重に読み進めます。
(利用規約を全文表示すると非常に長いため、スクリーンショットは記事最後に掲載します)
アプリ情報は収集するものの、LINE アンチウイルスの保護と機能改善以外で利用しないとのこと。
アプリを起動する
スキャン未実行の状態ではヒゲ面のおじさんと怪しいアヒルのアイコンと共に「要注意」のメッセージが表示されます。
「安全に管理するためスキャンを実行してください」とのことなので「スキャン開始」をタップしたら「エンジンのアップデート中はスキャンを実行できません」という表示が出たので [UPDATE] ボタンを押して、5秒くらい待った後にスキャンを実行しました。
初回起動時では、ウイルス定義ファイルのダウンロードが必要なようで、設定から自動でエンジンのアップデートを自動で行うか否かを選択できます。
さっそくスキャンしてみる
さっそくウイルススキャンを実行してみたところ、ものの10秒ほどでスキャンの作業は終了しました。
主要なファイルをスキャンする「クイックスキャン」と可能な限り全てのファイルをスキャンする「フルスキャン」があるようで、多くのアプリをインストールしているユーザはクイックスキャンで済ませたほうが楽かもしれません。
フルスキャン中は、LINEのスタンプのキャラクターがなにやら頑張っているアイコンが表示されます。
なお、検証に用いたISW12HTには筆者の暇つぶし用のゲームアプリと遊びで撮影した3Dの写真ファイルくらいしかファイルが入っていなかったこともあってか、フルスキャンも高速に終了しました。
画面の表示を見る限りでは、挿入しているSDカードの中身もスキャンしてくれるようです。
テストウイルスをインストールして駆除してみる
実際の駆除作業がどのようになるか確認するために、テストウイルス(アプリ自体はウイルスではないが、ウイルスのように振る舞いアンチウイルスソフトの精度を確認するアプリケーション)をインストールしてスキャンをかけると[クイックスキャン]の時点でテストウイルスが検出されました。
誤検出の可能性も考慮されており[安全アプリに登録]ボタンを押せば、ウイルスとして検知されたアプリも、今後検知しないように設定ができます。
パソコン用のアンチウイルスソフトでも誤検知はしばしば問題となりますが、モバイル向けのウイルスはまだまだ成長期であり、今後、誤検出の増加が予想されます。その点については、しっかりと配慮がなされていますね。
試しに「テストウイルス」を「安全アプリ」に登録に登録した後、スキャンをかけてもアプリはウイルスとして検出されませんでした。
なお、「安全アプリ」に登録したアプリケーションは、LINE アンチウイルスのメインメニュー(メイン画面右上)から「安心アプリ管理」で確認をすることができます。
なお、このテストウイルスが検出されたからといって、全てのウイルスが検出されるとは限らないので注意してください。
[アプリ削除] をタップすると Android 標準のアプリアンインストールの画面が表示され [OK] を押すと削除完了です。特別な権限を持っていないからには、このような方法でしか削除ができないのかと思います。
リアルタイムスキャンの挙動
リアルタイムスキャンも実装されているので、挙動を確認しました。
プレイマーケットからアプリをダウンロード、インストールしたタイミングで警告メッセージが表示されました。ダウンロードをしただけでは駄目で、インストールされないとリアルタイムスキャンでは検出ができないようです。
ただ、これも Android のシステムの仕様上仕方の無いことです。
視覚的でわかりやすい。少し気になる日本語
便利さにかまけて、ついつい何も考えずにアプリをインストールしてしまいがちですが、転ばぬ先の杖、やはり何らかのアンチウイルスソフトはインストールしておきたいです。
ただ、ドコモユーザは「ドコモ安心スキャン」auユーザは月額315円必要ですが「安心セキュリティパック」ソフトバンクも月額315円で「スマートセキュリティ powered by McAfee」を利用できるので、個人的にはそちらの利用をお勧めします。
また、アンチウイルスソフトは二つ、三つインストールをしても、意味をなさいので、既にアンチウイルスソフトをインストールしている場合は、あえてLINE アンチウイルスをインストールする必要はありません。
唯一気になった点は、アプリ内の日本語に間違いがあったことです。
メイン画面の「安全に管理するためスキャンを実行してください」や、メニューの[リアルタイム監視]にある「改ざんアプリはスキャンのためのデータ送信が発生するため、リアルタイム監視の対象ではありません」後者に関しては、ちょっと意味がわかりません。
なお、筆者なら有料のアンチウイルスソフトやキャリア各社が提供しているアンチウイルスソフトを利用します。
利用規約のキャプチャ画像
a