ソフトバンクの夏モデル、二機種に搭載されたフルセグチューナー、ところで「フルセグって何?」という方も多いのではないでしょうか。今回は、フルセグについてカンタンに説明をしていきたいと思います。
[訂正] 2013年5月8日 7:30
初出時「内蔵アンテナではフルセグ閲覧が不可能」と記載しておりましたが、正しくは「内蔵アンテナでもフルセグ閲覧は可能」です。
[追記]2013年5月9日 7:09分
両端末とも録画が不可能と記載しておりましたが、206SHは録画に「対応」202Fが録画に「非対応」となっています。
混乱を招いたことに深くお詫びを申し上げるとともに、謹んで訂正させていただきます。
フルセグとは何か
フルセグとはフルセグメント放送の略で、いわゆる地上デジタル放送(以下、地デジ)のことを指します。フルセグチューナーを内蔵しているということは、スマートフォンで地デジが閲覧できるということです
フルセグが見られて良いことは?
フルセグはワンセグとは比べものにならないほど、高精細な動画が配信されています。動画解像度をカンタンに比較すると、以下の通りになります。
解像度 | |
---|---|
ワンセグ | 320 × 240 |
フルセグ | 1440 × 1080 |
昨今のスマートフォンはフルHDディスプレイが当然のように搭載されており、どうしてもワンセグでは荒さが目立つ状況でした。じゃあ、地デジの放送を見られるようにしようということで、今回ソフトバンクが投入した端末にフルセグチューナ搭載されたのが、206SH と 202F というわけですね!
フルセグの欠点は?
ワンセグでは、スマートフォンに内蔵されているアンテナを伸ばして(イヤホンがアンテナになる端末もありますね)基本的にどこででも閲覧ができましたが、フルセグはワンセグに比べて必要な電波強度が大きく異なります。
内蔵のアンテナでも閲覧が可能ですが、これは都心部や見晴らしのよい場所など、場所はかなり限られるでしょう。そのため、宅内用テレビ線のケーブルをマイクロUSB形式に変換するコネクタが付属します。
そのほかにも、地デジの閲覧は大量のデータを処理するため、ワンセグよりも多量に電池を消費することが考えられます。
フルセグは使えるのか?
使える人はかなり限定されるでしょう。特に郊外に住まれている方や、地デジの電波が入りづらい地域に住んで見える方は、どれだけ内蔵のアンテナを伸ばしても、フルセグの番組を見ることができません。
自室まで引っ張ってきているアンテナ線をスマホに接続してまでテレビを見るのであれば、部屋にあるテレビで見た方が数倍楽ですからね。
また、録画にも非対応な機種もあるということで(202F)、206SHでないと寝ている間に放送されている番組を録画して、外出先で楽しむということもできません。
そう考えると、なんだかなあと思えてくるフルセグ対応スマホですが、NOTTVのような独自のサービスを持たないソフトバンクからすれば、高画質のコンテンツを供給できるのが、地デジだけだったのかもしれないですね。
今後、発表されるドコモやauでもフルセグ対応端末が発表されるのかが、見所かもしれません。