モバイルOSの新しい勢力が、中国から登場しました。
「China Operating System (COS)」と呼ばれているこの基本ソフトウェアは、中国の最高研究機関である中国科学院と、上海聯彤網絡通訊技術有限公司によって開発されました。
本OSはLinuxをベースとしており、JAVAおよびHTML5ベースのアプリが動作します。アプリの数は10万にも達するとのこと。スマートフォンやタブレット、PCやセットトップボックスで使用されることが想定されています。
さらに中国科学院によれば、外国製のOSよりもセキュリティとユーザビリティの面で優れているとのことです。こうしたモバイルOSが登場した背景には、アメリカの情報機関NSAによる諜報活動や、アメリカ企業であるGoogleとAppleのモバイルOSが市場のほとんどを専有しているという現状への危機感があるものと考えられるでしょう。
COSのデモンストレーションにはHTC製の端末が使われており、HTCは本OSの主要な提携企業として確実視されています。UIに関しても、写真を見る限りは非常にHTCライクで、HTC自身も独自のOS開発を模索する動きがあったことから、深く関わっていることは間違いないでしょう。
上海聯彤網絡通訊技術有限公司によれば、本OSの最終目標は、中国市場において最も多くのシェアを獲得することだそうです。はたしてAndroidとiOSの強固な牙城を崩すことはできるのでしょうか。注目です。
情報元:Phone Arena