「Cisco Systems」による、世界における月間のモバイルデータのトラフィックが発表されました。
それによると、モバイルでのデータ通信量の平均値は、2013年は昨年比で倍増し、1GBに達したとのこと。
1位は1.87GBで日本、2位は1.41GBでアメリカ、3位は1.25GBで韓国となっており、LTEの立ち上げの早い国ほど多くなっていることがわかります。西欧では717MBであることを考えると、いかに多いかがわかるでしょう。
私見ですが、日本の場合はLTEの立ち上げ時期以上に、7GB/月のプランを、多くのユーザーに一律に押し付けている点が、こうしたデータ通信量の増大を後押ししているようにも思います。固定回線を利用しているユーザーのほとんどには、7GB/月の通信量は不要でしょう。NTT docomoには3GB/月のプラン(Xiパケ・ホーダイ ライト)も存在しますが、残念ながら昨年9月から取り扱いの開始されたiPhoneには提供されておらず、日本のスマートフォンユーザーの選択肢は多様とは言い難い側面が、皮肉にもモバイルデータのトラフィックの1位を獲得させることになったとは言えないでしょうか。
また、この調査では、スマートフォンの普及はもちろんのこと、従来のノートPCがタブレットの形をして登場していることが、通信量をより増大させているのではないかとの指摘もなされています。
このような調査結果を受けて、必ずしも喜ぶだけではなく、データ通信のプランが固定化されている現状を、よく見つめなおす必要があるようにも思います。
[訂正]Cisco Systemsは機器メーカーです。お詫びして訂正させていただきます。