ロイター通信は、SoftBankが今年の冬商戦でSONYのスマートフォンを日米市場に投入すると報じました。事実であれば、SONYは旧Vodafone向けの802SE(Sony Ericsson)以来、久しぶりのSoftBank向けの携帯端末供給となります。
これまでXPERIAのグローバルモデル準拠のフラッグシップモデルはNTT docomoと、Xperia Z1以降、KDDIが扱うのみで、SoftBank向けには供給されてきませんでした。(EMOBILEがソフトバンクグループになる以前、S51SEがXperiaブランドを冠さずに販売されていたことはある)
既にFCC認証でAXGP(TD-LTE) / FDD-LTE対応のXPERIA Z3が通過しており、今回のロイター報道はこうした情報を追認するもの。
今回のXPERIA Z3取り扱いのメリットは、次のものが考えられます。SoftBankとしてはAppleへの依存度を減らし、傘下のSprintに安価にXperia Z3を供給できます。またSONYとしては、日本市場で大手3キャリアに端末を供給し、より有力なメーカーとなれますし、北米市場でT-Mobile以外の事業者と提携できることから、日米両市場で販売台数を増加できることになります。日米市場はどちらかといえばプレミアム層のスマートフォンが支持される傾向にあり、同じプレミアム市場の強敵であるAppleは、日米市場を牙城としており、SONYは戦いをより優位に進めることが可能です。
SHARPに続き、今回のロイター報道が事実であれば、SONYが北米市場でより高く評価される好機となるでしょうから、非常に嬉しいところです。
XPERIA Z3は、9月3日から開催されるIFA2014でお披露目される見通しです。