「もはや敵ではない」、という意味ではもちろんなく。
産経新聞は、Sony Mobileの新社長 十時裕樹氏へのインタビューを行いました。
スマートフォン市場における2大トップである米Appleや韓国Samsungについて、同氏はライバルとは見ていないとの認識を示しました。これは投資額が違うことが理由であり、今後は「挑戦者として居場所をつくっていくことを優先して考える」とし、特徴のある商品で存在感を出すことを重視していくとの方針を示しました。
その一例として、バッテリー駆動時間、画面の美しさ、音質、カメラ性能が挙げられました。(いずれも既に高い水準にあるように思います)
十時裕樹氏はソニー銀行の立ち上げに関わった人物で、Sony Mobileの鈴木鈴木国正社長の後任です。大赤字を出したSony Mobileの収益化に重要な役割を担うと考えられています。同氏はSony Mobileのシェア拡大のために嵩んでいた事業費用を、平成28年度までに30%削減し、収益化に舵を切る方針を示しています。
Sony全体としては黒字化しつつありましたが、価格で勢いのある中国の新興メーカーとの直接対決に破れたことにより、Sony Mobileの赤字がSony全体の赤字を引き起こしていました。Sony Mobileは社長の事実上の更迭と1000人規模のリストラにより、収益化への構造転換が迫られています。