日刊工業新聞によると、SONYの連結決算は、ゲーム事業の好調もあり、第2四半期(4~6月)は黒字となりました。
一方、成長事業として位置付けられてきたモバイル分野は、販売不振により赤字に転落しました。
吉田CFOは対策として、減損処理や、規模を追わない中期計画見直しに言及。機種ラインナップを改善していく模様です。
世界では利益の少ない低価格帯のスマートフォンの需要が、インドや中国などをはじめとする新興国市場に大きく存在しています。このためSONYも規模を追うべく、ローエンド~ミドルレンジのモデルをリリースしていますが、こうした市場における競争は、価格を含め非常に競争が激しく、利益が出づらいものとなっています。
今後、Xperiaは利益を重視した高級路線へ舵を切るものと思われ、下位モデルのラインナップは大きく絞られていくことが予想されます。ただしこうした廉価帯モデルの放棄は、2013年1月の時点で、Sony MobileのXperiaプロダクトマネージャーが2年以内に行うことを示唆しており、ある意味既定路線と言えるため、単にタイムスケジュールが前倒しになっただけと見ることもできます。
VAIOも規模を追うために利益を削ってシェア拡大に邁進したがため、赤字になってしまい、結局事業売却という結果になってしまったこともあって、XperiaがVAIOの二の舞いになってほしくはないところ。今後もSony Mobileにはいい機種をリリースしてもらいたいですね。