調査会社AsymcoのHorace Dediu氏の投稿から、ここ6年間におけるスマートフォンの世界市場の利益を、各メーカーが何%得てきたのか、数字が明らかになりました。
まず、6年間の各社の合計した利益は2150億ドル(約23兆円)で、その利益の実に87.9%をAppleとSAMSUNGの2社が占めていました。Appleの利益は1330億ドル、SAMSUNGは560億となっています。
以下、各メーカーの割合です。SAMSUNGより下位となる3位以下は、一桁台のパーセンテージとなっています。
- Apple: 61.8%
- Samsung: 26.1%
- Nokia: 9.5%
- HTC: 2.8%
- RIM: 1.9%
- LG: 1.2 %
- Sony: 0%
- Moto: -2.8%
6年間のトータルなので、HTCやNokiaが上位に入っていますが、NokiaはMicrosoftによって買収されています。この表では、唯一ランキングに入っている日本メーカーであるSONYも、利益よりもシェア獲得を優先している面があり、0%となっています。GoogleからあっさりLenovoに売られてしまったMotorolaに至っては、赤字となっています。
スマートフォンの競争激化によって、笑うメーカー、泣くメーカーの差がはっきりしているように見えます。NokiaやRIM(現BlackBerry社)のように、トップシェアを握っていたメーカーが転落した事実もあり、AppleもSAMSUNGもうかうかしてはいられないでしょう。今後も各社のシェア、利益の推移を見守りたいところです。