NTT docomoは、ドコモメールを女性に擬人化したキャンペーンサイト「あの子と別れてなんて言ってないじゃん。」を公開しました。現在ではユーザーに使われなくなったことを揶揄する内容となっています。
キャンペーンサイトとともに動画も公開されていましたが、どちらも現時点で削除されています。
動画の内容としては、緑色の「あのアプリ」を擬人化した女性(LINE)に、夢中になっている男性を、恋に敗れたドコモメールの女性が、「戻ってきてほしい」「あの子と別れなくてもいい」「2番手で構わない」と引き止める内容。
これまで、携帯電話におけるコミュニケーションの軸は、各社の提供するキャリアメールでした。しかしスマートフォンの時代になると、spモードメールを筆頭に、各社がキャリアメールをアプリで提供していましたが、不具合も多く、使い勝手は最悪。LINEなどのコミュニケーションアプリ・メッセージ機能内包のSNSが普及すると、たちまち影響力を失いました。不具合だらけのspモードメールを引き継いだ、現在のドコモメールは、かろうじて使えるようになってはいますが、時既に遅しといったところでしょう。
セガサターンの「セガは敗れた」ってCMは好きでしたが、これを見た人がドコモメールを使おうという気になるとは思えませんね。セガのCMにしても、あれはDreamcastの登場に盛大な伏線を張った、一世一代の「復活劇」でしたからね。
それに対して、ドコモメールは相変わらず何の魅力もないまま。恋愛は自分の魅力を積極的に相手に伝えるものだと思いますが、それをしていません。このような愛人止まりで構わないのでとにかく付き合ってくれと言うのは、気持ちはわからなくもありませんが、そのような人には誰も惹かれないと思います。企業のサービスのPRなら尚更です。
渡辺謙や堀北真希の擬人化CMや、センスのある爆速エビフライシリーズは好きですが、今回のCMは、サービスの宣伝としてはいまいちだったと思います。