台湾の老舗スマートフォンメーカーHTCは、HTC Oneシリーズのラインナップとして、HTC One A9を正式発表しました。
Android 6.0 Marshmallowを出荷時から搭載するのは、Nexusを除けば本機が初。スペックはミッドレンジデバイス向けのSnapdragon 617を搭載。ディスプレイにはHTCデバイスとしてはやや珍しい有機ELを採用。新たに前面下部には指紋認証センサーを追加しています。これまでHTCの指紋認証センサーは背面カメラ下部に配置されてきたので、GalaxyやiPhoneのような位置に配置されたのは今回が初だと思います。[訂正]前面指紋センサー搭載はM9+が先行例のようです。
OS | Android 6.0 Marshmallow |
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CPU | Qualcomm Snapdragon 617 オクタコア 64bit |
メモリ | 2GB / 3GB |
ストレージ | 16GB / 32GB |
ディスプレイ | 5.0インチ Full HD 有機EL ゴリラガラス4 |
カメラ | 1300万画素 光学手ブレ補正 |
インカメラ | 400万画素 Ultra Pixel |
バッテリー | 2150mAh (着脱不可), Qualcomm QuickCharge 2.0 |
寸法 | 145.75 x 70.8. x 7.26 mm, 143g |
色 | Carbon Gray, Opal Silver, Deep Garnet, Topaz Gold |
その他 | 4G LTE CA対応, microSDXC, BT4.1, 802.11 a/b/g/n/ac microUSB 2.0 |
3G | UMTS 850/AWS(1700)/1900/2100 |
4G | Sprint: B2,4,5,12,25,26, TDD 41 SIMフリー, その他米キャリア: B2,3,4,5,7,12,13,17,29 |
デザインについては、今となってはiPhoneの模倣品っぽく見えてしまいますが、そもそもiPhoneが金属筐体を採用した時に、HTC One M7そっくりだなと感じたので、その辺りは一応「切磋琢磨」の範囲内かなと思います。(HTC One M7自体もXperia Pによく似ていましたが)
アンテナ線を兼ねたいわゆる「Dライン」は、個人的にあまりイケていないと感じますが、Deep Garnetに関してはDラインも周囲の色に合わせられており、もし購入するのであればこの色かなと思いました。
それよりもホームボタンを兼ねていると思しき指紋認証センサーが存在するのに、画面内の仮想ナビゲーションキーにホームボタンがあるというのに強烈な違和感を覚えました。
RAM 2GB / ストレージ16GBと、RAM 3GB / ストレージ32GBの2種類が用意されています。少なくとも前者は英国市場、後者は米国市場で購入可能のようです。北米市場向け価格は$399.99(約4.8万円)より。グローバル市場での発売日は11月以降。
ちなみに、HTC USAは、Nexusデバイスの最新アップデートの15日以内に、SIMフリー版HTC One A9をアップデートすると述べるなど、最新ソフトウェアを維持することについて意欲的な姿勢を見せており、長く機種を使うユーザーにとっては期待の持てるところです。
Did you hear that? The Unlocked A9 will receive every Google SW update within 15 days of Nexus devices! #BeBrilliant
— HTC USA (@HTCUSA) 2015, 10月 20