Samsungは、現行のExynos(エクシノス) 7 Octa 7420の後継プロセッサとなる、Exynos 8 Octa 8890を正式発表しました。もちろん14nm FinFETプロセス、64bit。
Exynos 8 Octaはbig.LITTLE構成となっており、4つのARM Cortex A53 CPUと、4つの高パフォーマンスコアで構成されています。Exynos 7 Octaに比して10%省電力でありながら、処理速度は30%向上しているとのこと。
GPUはMali-T880。Exynos 7 OctaのMali-T760よりも1.8倍のパフォーマンスです。
さらにExynosとしては初となる通信モデム内蔵型。省電力化も期待できそうです。Qualcommが正式発表したばかりのSnapdragon 820にも搭載されているX12モデムを統合しており、LTE Category 12(下り最大600Mbps)および13(上り150Mbps)をサポートしています。
Exynos 7 Octaを搭載したGalaxy S6 / S6 edge / Note 5は、Android端末の中でもトップクラスの性能を誇っており、AnTuTuベンチマークでも最高記録を叩き出しています。
Exynos 8 Octaの量産開始は2015年後半のうちに開始される予定で、次期Galaxy S7にも搭載が噂されています。
Exynosの高性能ぶりにはいつも惚れ惚れしますが、競合のQualcommはSnapdragon 820でbig.LITTLE構成をやめていますので、その点にも注意しながら、次期プロセッサの搭載製品のパフォーマンスに関する情報をチェックしていきたいところです。