Qualcommは、14nm FinFET製造のSnapdragon 820を正式発表しました。不評であったSnapdragon 810はオクタコアでしたが、S820は、4コア2.2GHzのCPU”Kryo”を搭載したSoCです。
Kryo CPUとHexagon 680 DSPを搭載し、処理能力が向上。新たにAdreno 530 GPUを搭載することで、GPU処理能力はSnapdragon 810比で約40%改善されています。
X12 LTEモデムを内蔵し、下り最大600Mbps / 上り最大150MbpsのLTE Cat.12 / 13をサポート。免許不要のWi-Fi周波数帯も活用するVersatile LTE-Uも初めてサポートします。
802.11adと802.11acによる複数Wi-Fi同時接続2×2 MU-MIMO(Advanced Wi-Fi)を実現することで、Mu-MIMO非対応の場合よりも2倍から3倍高速なWi-Fi通信を実現します。
14bit Spectra ISP(Image Signal Processor)により、シャッターラグ無しの2500万画素撮影をサポートします。
高速充電技術Quick Charge 3.0にも対応しており、Quick Charge 2.0に比して38%も高速な充電が可能です。
サンプル出荷ではなく、製品に搭載されて実際に販売されるのは、来年になる見通しです。Snapdragon 810の汚名返上となるのでしょうか。注意深く見守りたいところです。