米SCE(ソニーコンピュータエンタテインメント)は、スマートフォンを差し込むタイプのヘッドマウントディスプレイシステムに関する特許を2015年5月14日に申請していたことが明らかとなりました。
ヘッドセット部分に、上からスマートフォンを差し込みます。同様の発想はGoogle CardboardやGear VRなど既存製品にも当てはまります。
しかし今回の特許を見る限り、スマートフォン側のカメラ部分があえて露出するようになっていることから、スマホのカメラを活用することになりそうです。
さらに今回の特許はヘッドセットに留まらず、テレビ上部に設置されたカメラと、PlayStation 4と思われるゲーム機とシステムが一体になっている模様。HTC Viveのようにユーザの位置や動きを検知し追跡するためセンサーを活用、スマートフォンのカメラで部屋内をスキャンし、家庭内の物体とユーザーとの衝突を防止します。
また、3D映像がスムーズに見られるよう120Hzのリフレッシュレートを必要としていますが、対応しているのは最新のAQUOSぐらいで、Xperiaを始めとする多くのスマートフォンはこれに非対応です。Sony Mobileは、Xperia Z5について、VRプラットフォームを提供できると示唆的なコメントをしているため、Xperia Z5世代はこの開発中のVRに対応している可能性があります。
SamsungやHTCがVRヘッドセットを作り、最近ではYouTubeもVRビデオをサポートするといった動きを見せており、今後の盛り上がりの予想されるVRという新領域。来年はPlayStation VRにPS4が対応し、VRを前提としたゲームが充実する見通しです。