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ファーウェイへの印象を激変させてくれた良機種「Huawei Ascend Mate 7」レビュー。

 Huaweiなんて所詮、二流のメーカーでは?そんな馬鹿げた雑な印象を、盛大に払拭させてくれるきっかけとなったのが、私が長期間利用してきたAndroidファブレット「Ascend Mate 7」でした。後継の最新機種「Huawei Mate 9」を購入したので、先にこちらのレビューをば。

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 本モデルはIFA2014で発表された機種です。HuaweiグループであるHiSilicon製のプロセッサ「Kirin 925」を搭載した、当時としてはフラグシップの位置付けのハイスペックモデル。

OS Android 4.4 KitKat / Huawei Emotion UI 3.0
CPU HiSilicon Kirin 925
オクタコア(ARM Cortex A15 1.8GHz ×4, ARM Cortex A7 1.3GHz
×4, i3 Co-processor 230MHz x1)
メモリ 2GB
ストレージ 16GB
ディスプレイ 6インチ Full HD
カメラ 1300万画素, レンズ F値2.0, BSI
インカメラ  500万画素
 バッテリー 4100mAh
その他  LTE Category 6対応(下り最大300Mbps)

 4100mAhの超大容量バッテリーと6インチのLTPSインセルタッチパネル液晶は圧巻で、現在でも通用します。後継のMate 8 / Mate 9もほぼ同等サイズです。

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(5.2インチ Xperia Z3, 5インチMate 7, 4インチiPhone SE)

 大型ながらも厚みは7.9mm、ベゼル2.9mmと努力が見られます。筐体は高級感のあるアルミニウムボディ。筐体の実に95%以上が金属製ということで、大いに所有欲も満たしてくれます。

 背面の指紋認証センサーは、当時としては異常に良い出来で惚れました。この部分、ボタンのように押し込むことはなく、「指が触れただけで」ロック解錠と画面点灯が同時に、素早く完了したのです。当時のスマートフォンの指紋認証センサーと言えば、電源ボタンと別であったり、押し込む必要があったり、精度が悪かったり、解錠速度が遅かったりというものが多かった中、この出来には本当に賞賛しかありません。

 液晶は6インチでFull HD解像度のIPS NEO。視野角も非常に広いのが特徴。当時の液晶ディスプレイ搭載のファブレットとしては、有機EL搭載のGALAXYシリーズを除けばピカイチとでも言うべき良さで、電子書籍の閲覧から動画視聴まで幅広く活躍してくれました。

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 ただしストレージ容量は16GBと少ないのが難点。幸いにもmicroSDカードスロットを備えているため、動画を多く詰め込む場合には外部ストレージに保存することで対応できます。

 ソフトウェアに関しては、発売当初はAndroid 4.4 KitKatに、Huawei独自のEMUIというスキンが載っている状態でした。

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 ナビゲーションバー非表示ボタンやアプリごとの細かい通信遮断設定など、Huawei独自の部分に感銘を受ける部分はあったものの、通知バーにキャリア表示(NTT DOCOMO)が常時広く表示されて邪魔、通知バーがゴチャゴチャして使いづらいなど、Huawei独自の部分に対して抱く不満も多かったです。

 また、6インチという大きな画面を持ちながら、画面のdpi値が5インチ台のスマートフォンと変わらないためか、ブラウザや各アプリの表示が5インチのスマートフォンの画面をそのまま6インチに引き伸ばしているような形になっており、広大な表示領域を無駄にしている感が否めませんでした。もう少しオブジェクトや文字を小さくして、情報密度を高める設定項目が欲しかったところです。

 ハードウェアよし、ソフトウェアは作り込みが甘いが光る部分はある、そんな印象の良機種でした。

 一方で、グローバルではAscend Mate 7に対してAndroid 5.0 Lollipopが配信される中、国内版へのアップデートは完全にスルー。音沙汰もありませんでした。このため、Huaweiは日本国内市場なんて、特にSIMフリー市場なんて、この程度のやる気でしか無いんだなと、良い印象であったからこそ、残念な気持ちになりました。

 ところが、Huaweiは突如としてAndroid 6.0 Marshmallowの提供をアナウンス。なんとロリポップを飛ばし、いきなりマシュマロが降ってきたのです。長く使いたい機種であるからこそ、嬉しくてたまりませんでした。

 マシュマロアプデでは、ギャラリー・連絡先・SMSなどが機能改善、電源ON/OFFタイマーが追加。さらに日本においては半ば必須ともなっているETWS(緊急地震速報)にも対応。さらに「スクロールショット」機能が追加。

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 私の大好きだったGalaxy Noteシリーズ(今や過去形?)の後追いで、最新機種のHuawei P9に実装されていた機能なのですが、スクリーンショット実行時に「スクロールショット」ボタンをタップすると、縦スクロールを行いながら縦長のスクリーンショットが撮影可能になったのです。意外と便利で気に入っていましたが、最新モデルの機能もしっかり既存機種にフィードバックしていて好感が持てます。

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 全体的に概ね好印象の持てる機種である上に、精力的なOSバージョンアップへの姿勢を見せたことで、本機を愛用する中で、Huaweiというメーカーに対する評価が大いに変わっていきました。名実ともに2年使える機種で、用途を絞ったサブ機ならばまだ現役といったところです。

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 そんなわけで、2年越しの後継機であるHuawei Mate 9も、もちろん購入しました。またじっくりレビューしていこうと思います。

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