サムスンは、Tizen OS 3.0を採用したスマートフォン「Samsung Z4」を発表。本日より発売しました。
フィーチャーフォンからの切替需要を狙った機種としており、新たに4G LTE、VoLTE、VoWiFiをサポートするものの、Samsung Z3よりもスペックは下がっています。ディスプレイはHDからWVGAに、カメラは800万画素から500万画素に、バッテリーは2600mAhから2050mAhに。筐体も厚く重くなっています。
Samsung Z3は2015年夏モデルで、その後、2016年夏モデルとしてSamsung Z2が登場しており、Z2も新興国市場向けの低いスペックだったので、Z2の正統後継と考えればまあ妥当かもしれません。価格は5790ルピー(約1万円)ですし。
ただ、本当にナンバリングはよくわからないことになっていますね。そもそもXperiaシリーズでは最上位モデルを彷彿させる「Z」を冠したTizen搭載機のラインナップが、新興国市場向けになっているのは何とも違和感があります。
さて、最近のTizen OSのシェアはどの程度なのでしょうか。
Strategy Analyticsによると、今年第1四半期のスマートフォンOSの世界市場占有率は、Tizen OSは0.0%とのこと。Androidは85.6%、iOSは14.4%。
Tizenは小数点以下まで0%となっており、販売量は7万台を下回っていることがわかります。
Samsungは、Tizenをスマートフォンだけではなく、テレビや冷蔵庫にも搭載しているので、実際のTizen搭載機器はもっと多いでしょうが、スマートフォンでここまで押されているのは少し心配になります。
ハンギョレ新聞は、業界関係者の声として、Tizenの存続可否を決断すべき時が来ているとのコメントを紹介しています。