MVNOである日本通信は、SoftBankのiPhone向けに音声通話SIMを発売すると発表しました。
これまで日本通信は、ソフトバンクのiPhone向けのデータ通信用のSIMカード「b-mobile S 開幕SIM」を3月22日に発売しましたが、音声通話はできませんでした。
ソフトバンクのiPhone向けの音声通話SIMカードは8月16日午前10時より提供するとしつつ、プランの詳細などについては改めて発表するとしています。
通常、SIMロックが掛かっている場合は他社のSIMカードを利用できません。しかし同社網を利用したMVNOは例外です。NTT docomoの端末を、SIMロック解除せずとも、ドコモ回線のMVNOで利用できるのはそういうことです。ソフトバンクのネットワークを用いたMVNOサービスが盛り上がれば、MVNO市場の成長が加速する、というのが日本通信の主張です。
日本通信は長らくSoftBankに対しレイヤー2相互接続協議を申し入れてきましたが、ソフトバンクはこれを事実上拒否。電気通信紛争処理委員会の答申に基づき、総務省がソフトバンクに対して命令を下すまで秒読みという段階で、ようやく日本通信とソフトバンクが和解。総務省に命じられたのではなくあくまでソフトバンクが自主的に協議を再開して合意を至ったという体裁となっています。そのような紆余曲折を経て提供される、待望のサービスというわけです。