富士通のPC事業が、中国Lenovo(聯想)へと事実上の売却となりました。
富士通のPC事業は「富士通クライアントコンピューティング(FCCL)」として分社化されており、これが事業売却への布石であることは明白でした。
今回、これについて「戦略的提携」として、合意に至ったことが正式発表。FCCLをレノボと富士通の合弁会社とし、株式の51%をLenovoが握ることが正式発表されました。これによりFCCLの経営権は事実上Lenovoが掌握、Lenovo傘下となります。
雇用や富士通のFMVブランドは維持されるものと見られます。LenovoはNECのPC事業も合弁会社として運営していますが、NECの各ブランドを存続させながら、ThinkPadを「米沢生産」としてブランディングするなどのシナジー効果も生んでいます。
FMVブランドの家庭向けPCや、UMPCの先駆であるLooxは、とても懐かしく思います。同じく国内電機メーカーSHARPはホンハイ傘下となり、まともな製品・面白い製品も増えてきたような印象ですが、富士通のPCはどうなるでしょうか?個人的にはLooxシリーズに復活して欲しいですね。2007年発売ながら、600g以下の軽量・タッチパネル・変形・指紋認証などを備えた個性派でした。
なお、スマートフォン事業についてもPCと全く同じように「富士通コネクテッドテクノロジーズ」として分社化されているため、こちらも売却先が見つかるまでの時間の問題と考えられます。
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