浦東空港から市街中心部までを結ぶ上海リニアモーターカー線で、10月30日から自動改札がスマホのQRコードに対応、来年初めには地下鉄全線でもQRコードをかざしての入場が可能になると、澎湃新聞が伝えました。
このほど上海市の地下鉄・リニアを運営する上海申通地鉄集団が発表したスマホアプリ「Metro大都会」を使用し、QRコードを自動改札機にかざせば、改札機で0.5秒で読み取りが可能としています。
これまでのQRコード読み取りオンライン決済との違いとしては、上海地下鉄はスマホ端末と設備の双方が「オフライン」の状態で自動改札機を通過可能な、「二维码双脱机回写」技術を世界で初めて、自主開発により実現したとのことです。
「二维码双脱机回写」により、乗客は公共Wi-Fiに接続しなくても、反応時間と通行速度でインターネット環境の影響を受けずに利用できるそうです。
上海地下鉄は「スマホのQR決済機能により、乗客は切符購入のために並んだり、現金で切符を購入したり、さらには実体カードの携帯が面倒だったり失くしたりする問題を解決する」としています。
なお、「QRコードを表示した状態で改札機に並んでいる際、画面を盗撮されたらどうするのか?」という疑問については、「地下鉄駅の外では使用できないし、QRコードは毎回変わるので、安全性は担保している」と回答しています。
こういうニュースを見てしまうと、NFC/FeliCaのような非接触決済は、あまり要らない気がしてしまいますね。画面表示をするというのがちょっと面倒ですが。