會原 
NTTドコモは2025年12月19日、住信SBIネット銀行の商号を2026年8月3日から「株式会社ドコモSMTBネット銀行」に変更すると発表しました。変更は関係当局の認可が前提です。
前日12月18日時点では、社名変更を巡る日経報道に対して「当社が発表したものではない」とコメントしつつ、「準備が整い次第公表する」としていましたが、翌日に正式リリースが出た格好です。
あわせて3社は、2025年12月25日に資本再編を実施予定。ドコモが保有する普通株式の一部を三井住友信託銀行へ約500億円で譲渡し、同日に住信SBIネット銀行が三井住友信託銀行を割当先とする第三者割当増資（普通株式、約300億円）も行う計画です。取引後の持株比率はドコモ55.37%、三井住友信託銀行44.63%となりますが、ドコモが保有するA種種類株式を普通株式へ転換して、議決権比率は50%ずつに調整するとしています。
協業施策として、ドコモは給与受取や口座振替などの利用、回線セットなどでdポイントがたまる特典、dカードの引き落とし口座設定による還元率アップ、ドコモ利用者向け住宅ローン金利の優遇を予定します。さらにマネックス証券との連携として、同時口座開設や、銀行口座から証券口座へ自動で資金移動するスイープ機能の提供も掲げます。
三井住友信託銀行側は「三井住友信託NEOBANK」での住宅ローン取り扱い拡大や、資産運用・不動産・相続といった商品/サービスの順次提供を進める方針です。加えて、住信SBIネット銀行経由でプライベートアセット投資商品の提供も示しました。
またドコモと三井住友信託銀行の取り組みとして、資産管理アプリ「スマートライフデザイナー」のポイントプログラムを2026年1月13日に開始し、2026年3月31日以降にdポイントへ交換できるようにする予定です。
