Mark Gurman氏は、Bloombergの記事において、AppleがiPhone XにおいてLightning端子の除去を計画していたと伝えました。もし計画が実行されていたら、iPhone XはイヤホンジャックもLightning端子もない、世界初の無端子仕様スマホとなっていたかもしれません。
iPhone Xは、iPhoneの10週年を記念したモデルで、これからのスマホの10年を見据えたと謳う先進的モデルです。数年前、Appleの設計責任者Jony Iveは最終目標として、iPhoneを一枚のシートとし、ワイヤレスの未来を創り出すという野望を持っていたとのこと。
こうした設計者の展望を踏まえれば、iPhone XがLightning端子すら持たないよう設計されていたことは驚くべきことではないとMark Gurman氏は述べています。
確かに、iTunesとiPhoneの同期やヘッドフォン、ゲームコントローラー、CarPlayなど、ほとんどのものが無線で使用可能であり、真剣に検討されていた可能性は高そうです。30ピンDockコネクタからLightning移行時も混乱はありましたが、現在は誰もがLightningを当たり前のものとして受け入れています。
一方で問題もあります。iPhoneのワイヤレス充電の充電速度が遅いことです。さらにワイヤレス充電器を付属させるとなれば、価格も大幅に上昇していたことでしょう。皆さんご存知の通り、実際に登場したiPhone XはLightning端子を備えています。
イヤホンジャック廃止ですら大きな反発がありましたので、もしLightning端子すら廃止されていたら、どのような反響があったのか気になりますね。指紋認証センサーの廃止すら賛否両論です。指紋認証もない、有線急速充電もないというのはあまりにも野心を詰め込みすぎ・尖りすぎていて、現在のトレンドから脱線してしまうので、販売数に大きく響いていたかもしれません。
なお、今後のiPhoneは、様々な拡張性を備えたUSB-Cによって、Lightningを置き換えるという噂もあります。