弊誌はアフィリエイト広告を利用しています。

Xperia大赤字、販売台数見通しも大幅減。

 実に好調なソニーグループ。しかしモバイル部門が不調となっています。

Xperia-XZ2

 半年前、ソニーは2018年3月期連結決算において、2018年度の見込みを公表。モバイルコミュニケーション分野、つまりXperiaを擁するSony Mobileについて、2018年度は端末台数は1000万台、営業利益はマイナス150億円になると、この時点では見込んでいました。

sony-mobile-akaji

 3ヶ月前に発表された第1四半期の業績発表では、ただひとつの部門を除いて、ソニーグループは売上高・営業利益が増加する好調ぶりを見せました。そのひとつの部門というのがSony Mobile。日欧を中心に販売台数減少により前年同期比27%の減収に。2018年度営業利益の見通しをマイナス150億円としていたのを、さらに下方修正してマイナス300億円に。

スクリーンショット 2018-07-31 16.45.55

 十時裕樹CFOは、モバイル部門に関しては、競争環境激化のリスクなどによってさらなる業績下方修正もあり得ると言及していました。

 そして今回発表された第2四半期の業績発表では、ゲーム好調など業績予想をまた上方修正、やはりソニーグループとしてはかつてない絶好調。

 ところがSony Mobileは、欧州・中南米・中近東を中心とした販売台数減少により、前年同期比32%減収中近東からXperia撤退との海外情報もありましたが、やはり酷い数字だったようです。

スクリーンショット 2018-10-30 17.39.11

 通期の見通しは、大きく下方修正しスマートフォンの販売台数はわずか700万台に。そして、なんと営業利益はマイナス950億円という壮絶な下方修正。

 Xperia Z2~Z3の頃は世界で4000万台ほど売っていたXperiaブランド本来のポテンシャルを考えれば、当初の「今年は1000万台売れて、マイナス150億円程度だろう」という見通しですら十分暗かったのに、現実を数字で突きつけられると、相当キツいものがありますね。モバイル部門は5G時代のソニーの武器になるという十時裕樹CFOの展望があるからこそ許されているものの、それがなければ間違いなく今頃VAIOやBRAVIAのように分社化されていたでしょう。数ある名機を排出してきたモバイル部門ではあるものの、5Gの始まる2019年には必ず結果を出さなければ、不名誉な烙印を押されることになりそうです。

 質疑応答では、クレディ・スイス証券の女性社員から「スマートフォン事業に関して、今回オペレーションコストを削減するとしたが、来期も赤字が残ってしまうということで、この2年での赤字の減り方をどう見ているか、抜本的に費用削減を台数低下が上回っている状況、抜本的にそこのリスクを無くせるような施策をとられる可能性はあるのか」という質問に対し十時CFOは「規模縮小すると申し上げたがこれがリスク軽減策。2019年に向けてコスト削減進めるが、効果が出るのに少し時間がかかる。19年も営業損失は残る。損失規模としては18年度の損失額の半分程度になる可能性も見込む」としており、やはりモバイルの黒字化は2020年以降になりそうです。

 UBS証券会社の「FGOは勢い的に限界まできているのか」との質問にはあまり変わらず安定しているとの主旨。

 結果良ければ全て良し、背水の陣で挑む来年のXperiaに期待しましょう。

情報元SONY
詳しく読む

通信・モバイル」についての他の記事

ロケット噴射も耐える!SpaceXが海上インターネット「Starlink Maritime」展開

2023-04-20 16:05:44スミーレ

SpaceXStarlinkStarlink Maritime

衛星インターネットサービスを手がけるSpaceXは4月19日、船舶向けのサービスとして「Starlink Maritime」を発表しました。このサービスは別売の専用アンテナを船に設置することで、陸から遠く離れた洋上でもインターネットを利用できるというもの。通信エリアは地球上の海のほぼ全てをカバーするほか、湖沼など内陸の水域にも対応します。各国の領海内や内陸水域で使う場合は各当局の承認が必要。通信速...

CHUWI、技適不備について説明。認証取得は4月30日までに完了予定

2023-04-15 17:33:42會原

CHUWI取材記事技適総務省

総務省がCHUWIに行政指導を行った件で、CHUWI広報担当者は、一部製品の技適証明未取得について弊誌に対して詳細を説明しました。日本で販売されている弊社のパソコン及びタブレット端末のうち、UBook(CWI509)、UBook Pro(CWI535)、Hi10 X(CWI529)、MiniBook(CWI526)、Hi13(CWI534)の5製品が、5GHz帯の認証を取得していなかったとのこと。...

未来の携帯電話は耳に埋め込み?

2023-04-08 22:00:13會原

Martin Cooper携帯電話未来未来予測

電話は手のひらではなく耳に埋め込み?1973年に初めての携帯電話を発明したとされるMartin Cooper氏が、バルセロナで開催されたMWC2023でのCNBCのインタビューにて、「次世代の人々は、耳の皮膚の下に携帯電話を埋め込むでしょう」と語りました。 Martin Cooper氏 Photo by Rico Shen食べ物を摂取すると体はエネルギーを作る、人体が最適な充電器だといいます。また...

Android 14、衛星通信に対応へ。Google幹部が言及。

2022-09-04 12:03:36ryoppi913

AndroidAndroid 14Google衛星通信

画像出典:Android Centralまもなくの発表が予定されているiPhone 14シリーズでは、衛星通信をサポートし電波の届かない地域で緊急連絡が行えるようになると噂されていますが、Androidも同様に対応するようです。Android Centralによると、Googleの幹部であるHiroshi Lockheimer氏が「Androidの次のバージョンでは、衛星通信をサポートする予定で...

当たり前?メルカリ、やっと「SIMカード」出品を禁止。

2022-07-27 15:15:18會原

メルカリ

メルカリは、SIMカードの出品を2022年8月1日から禁止すると発表しました。メルカリおよびメルカリShopsにて、契約状態を問わずSIMカードの出品を禁止するとしています。8月1日からは順次事務局が取引を削除すると見られます。■SIMカード類【違反になるもの】・契約状態や種類を問わず、全てのSIMカード(eSIMも含む)上記に該当する商品を出品されているお客さまにおかれましては、2022年7月3...

韓国、2026年に6Gのプロトタイプ

2022-05-04 12:01:36ryoppi913

5G6GSamsung

次世代通信規格の5Gはまだ広く普及したとは言えない状況ですが、韓国は早くもその次の規格、6Gに注力する姿勢を見せ、2020年代に形にする計画を立てているようです。BusinessKoreaによれば、韓国政府は、2026年には6Gのプロトタイプを用意し、2030年前後には商業化を目指しているといいます。6Gには現在、正確な国際標準規格が策定されていませんが、ドコモは100Gbps、中国やSamsun...

Android 13、eSIMチップで複数回線接続に対応へ?

2022-04-08 19:03:01ryoppi913

Android 13Google

物理的なスロットやカードを必要としないeSIMは少しずつ普及が進んでいますが、次期Androidではその使い勝手が強化されるかもしれません。esperによると、Googleは2020年半ばに特許を提出した「multiple enabled profiles(MEP)」という技術を用いて、Android 13に「1つのeSIMチップで複数回線の接続に対応する」機能を実装するとのこと。現行のeSIMで...

すまほん!!を購読しませんか?

Twitterでも最新更新を配信・通知しています

𝕏 フォローする 再度表示しない