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ふぁぼカムバック!ツイッター、いいね廃止か

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 Telegraphは、Twitterが「いいね(Like)」ボタンを廃止すると報じました。

 今回の報道の情報源は、先週のTwitterイベントで、TwitterのCEOであるJack Dorsey氏が、「ハート型ボタンのファンではない」「すぐに取り除くだろう」と発言したとのこと。

 今回のいいね廃止は、議論の質を向上させることを目的としているとのこと。心理学者は、いいねはSNS中毒を引き起こすなどと言っているとTelegraphは伝えています。いいねを目的とした人気取りのツイートを減少させることで、ツイートの質が低下することを防ぐ意図があるものと考えられます。

 急進的な変更にユーザーからの反発も予想されますが、Twitterは今回の報道に対して、いいね廃止を直ちに行う計画はないとの主旨を発表しています。あくまで検討段階に過ぎないということでしょう。

 Jack Dorsey氏がこれについて言及するのはこれが初めてではありません。今年8月にも同氏はいいねボタンの機能を再設計しているなどと語っていました。

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(2008年のJack Dorsey氏)

 ただ、そもそもいいねボタンの存在自体が、古くからのTwitterユーザーからしてみれば改悪でした。元々は単に「Favorite(お気に入り、通称『ふぁぼ』)」と呼ばれるもので、気に入ったツイートを個人的にブックマークしておくためのささやかな機能でした。それが次第に拡充され、いいねへと名を変え、いいねしたツイートが他人のタイムライン上にまで表示されるように変更されるなどしたのです。運営爆発しろ。

 ふぁぼを改悪し続けた末路であるいいね機能が不評であったため、Twitterは後からいいねとは別に、モバイル版クライアントに「ブックマークに追加(Save for Later)」という、他人から見られないブックマーク機能を追加する始末。これでもし仮にいいねが廃止され、ブックマーク機能を主流にするとなったら笑っちゃいますね。その機能の名前は「ふぁぼ」なんてどうでしょうか。

 しかし、人気取りを抑制し議論の質を向上させるというだけなら、いいね廃止で本当に達成されるかどうかは疑問です。その性質をRTが帯びるようになるだけではとも。

 Twitterはそもそもシンプルで、フォローしたアカウントのツイートを時系列に再整列させるタイムラインこそ本質だったのですが、そのタイムラインすら改悪の末に時系列表示でなくなってしまいました。この時系列表示がようやく復活というのは最近のことです。

 今や政治家や政府機関、メディア、言論人、知識人、ジャーナリスト、作家、あらゆるものがアカウントを保有する、民主社会の重要な一翼を担う言論プラットフォームと化したTwitter。そのTwitterが重要性と本来の良さを自覚し、より洗練されるとすれば良いことです。本質を見据えた改良に期待します。

情報元Telegraph
経由The Verge
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