新型の12.9インチ/11インチiPad Proを購入するかどうか検討しています。OS・メーカーを横断して色んな端末を使ってきた私ですが、いよいよ発表された高性能ベゼルレスの新型iPad Proに強く惹かれたので、かなり個人的な観点から考えてみました。
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新型iPad Pro、良いよね
7nm製造プロセスのA12X Bionicは、十分モンスター性能だったはずのA10X比で、シングルコア性能35%高速化、そしてマルチコア性能90%高速化という、とてつもない強化を経ています。92%のモバイルノートPCより高速である、などと豪語します。スマホやタブレットは敵ではなく、PCと戦える最強スペックです。5Kモニターへの出力も可能のようです。いいですね。
前面は細い黒ベゼル、側面もスクエアになり、非常に今風になりました。顔認証対応ですがノッチもなし。前面はGalaxy Tab、側面はSurface Proみたいな感じで、素晴らしいですね。こういうiOSタブレットを待っていました。
一方で背面は、間延びしたiPad。Dライン(アンテナ)も微妙。イマイチ。色もスペースグレイよりもう少し黒寄りのブラックがあったら良かったのになぁ、とも。
ヘッドフォンジャックは廃止。まあ筺体の厚みを5.9mmというとてつもない薄さにするために、ヘッドフォンジャック廃止は不可避とも思います。Lightning端子を捨ててUSB Type-C(USB 3.1 Gen 2)へ切り替えるという英断も同時にしており、移行の仕方としては良いと思います。あとはUSB Type-C端子のイヤホン・ヘッドフォンさえガンガン出てくれたらそれでいいと思うんですけどね。業界を牽引するAppleがUSB Type-Cに乗り換えたからこそ、そうした周辺機器が後からついてくることを願います。
デザインも良い感じ。性能は最高。あと何より、iOSタブレットでここまで高性能というのが良いと思います。というのも、iOSはクリエイティブ系のソフトも揃いつつあり、「モバイル=消費デバイス、PC=生産デバイス」という構図を突き崩す可能性があるのではないか?という観点で、iPad Proに食指が動きます。フル版のPhotoshopも来ますしね。
というわけで、iPad Proを買うかどうか、考えてみました。
何に使うの?
ノートPCにはならない
肝心の「何に使うのか」ですね。人によっては、これにタイプカバーを着けて、ノートPC的に使うのではないでしょうか。確かにそれだけのポテンシャルを秘めています。
自分の場合、基本的にはThinkPad X1 Carbonを持ち歩くことが多く、iPad ProをノートPC的にとして使うことはあまり無いと思います。
というのも、iPadでのタイピングの日本語入力のしっくり来ない感じが、どうしても拭えないのです。特に外部キーボード利用時には標準IMEに限定されるiOSの仕様が、この違和感に繋がっています。もし仮に、ThinkPad Bluetoothキーボードなどを繋いでATOKやGoogleIMEを利用できたら、ノートPCを捨ててiPad Proに乗り換えることを真剣に検討するでしょう。
これをメインのPC的な端末として使うにはストレスフルなので、そういう使い方は諦めます。あくまで、自分はタブレットとして主に使っていくことになるかなと。
クリエイティブ用途
iPad ProのApple Pencilはペンの描き心地において頭一つ抜けています。Apple PencilでClip StudioやAdobe系のソフトなどクリエイティブ用途のアプリケーションを使いたいですね。今はWindows PCに中華液タブを繋げて使ってますが、ペンの精度や追従性はイマイチなのですよね。
あとは性能を活かして動画編集もできたらいいですね。一眼レフと有線接続して写真を編集するのもいいかも。ThinkPad X1 Carbonを持ち歩くまでもないけれど、一眼レフを持ち歩きたいという時に、iPad Proなら写真閲覧・編集に便利。
Surface Proでもいいのでは?
Surface Proなら、デザイン最高、黒色もカッコいい。外部キーボード利用時のIMEも自由に選べる。Surface Proは合理的な選択肢ですね。
ただ今回の命題として、クリエイティブ用途に可能性のあるモバイルOSの超高性能機だからこそiPad Proを買おうかと考え始めたわけで、Surface Proは今回はナシですね。
買うなら構成は
画面サイズ
iPad Proは11インチモデル・12.9インチモデルの2種類から選択できます。
私はその日必要なガジェットによって複数のカバンを適宜使い分けています。ガジェットの布陣はいわば「デッキ」みたいなもので、カバンはデッキを組む基盤となるコスト容量に相当するものだと考えています。
「ひらくPCバッグnano」は、一眼レフを入れるのにちょうどいいサイズです。カメラを持ち歩きたいだけの日にはこれを使っています。ここにカメラと相性のいいiPad Proを組み合わせられたら良いかなと。
このひらくPCバッグnanoの内ポケットには、12.9インチiPad Proは確実に入りません。11インチなら入るかもと踏んでいます。ちょうどGPD Pocketが入ってるところですね。といわけで、カバン事情で11インチ版を選ぶことになりそうです。
Wi-Fi+Cellular版を選択可能
Wi-Fi版と、LTE版(Wi-Fi+Cellular版)のどちらかを選びます。外でバリバリ使うならLTEをチョイスしましょう。私もLTEにします。Apple StoreでSIMフリー版を買える、いい時代です。
容量
iPad Proは以下のストレージオプションを選択できます。どれにしましょう?
- 64GB
- 256GB
- 512GB
- 1TB
これをPC的に使うとなると必然的に大容量が必要。しかし本機はあくまでタブレットであると割り切っており、しかもノートPC含む複数ガジェットを持ち歩くことが多い自分としては、別にいずれの容量でもどうにでもなるかなぁと思っています。
写真は選択的に取り込むのだとしても、動画編集をやろうと思ったら容量を消費しますので、256GB以上が安心だと思います。
可能であれば、やはりどのように使うかきっちりイメージして購入すると無駄がないと思います。例えば明確に「自分はイラストレーターで、これは単に液タブの代替であり、Apple Pencilとクリップスタジオを使いたいだけ」という人がいれば、それならWi-Fi版64GBモデルでも問題ないわけです。
あとは利用スタイルでしょうか。いくら同じ「タブレットで動画をたくさん観る人」でも、たとえば「外でストリーミングを観まくる」人なら小さなストレージ容量とLTEで十分です。一方で「動画はSVODでの視聴がメインであり、予め観そうな動画を、自宅のWi-Fi環境下で全てダウンロードしておく」人なら、Wi-Fi版でもいいかもしれませんが、ストレージ容量は大きめの方が安心ですよね。
カラー
色はどっちでもいいです。スペースグレーの方がどちらかというと好み。アンテナが多少目立ちづらそうなのはシルバー。
Apple Pencil
従来のiPad ProのApple Pencilほど充電時の姿が無様なものも無かったと思います。今回、Surface的な磁石での側面部への装着、そして装着時の自動充電によって、美しさを確保しつつ充電時の手間も最小限にしており、非常に好感。これはぜひ使ってみたい!
別売りですが同時購入可能なので、これはあわせて買いたいところ。
ケース
保護ケースは、キーボード付きの「Smart Keyboard Folio」ではなく、通常の「Smart Folio」でも十分かなと思っています。カメラの出っ張りさえなければケースなしでいいのですが、あるので悩みますね。
買うのを悩んでいる理由
とりあえず気になったら「とりあえず買ってみる!」でも良いと普段考えていますが、それでも個人的に悩んでいる理由を挙げておきます。
ThinkPad X1 Carbonが快適
最近ThinkPad X1 Carbonを最新モデルへと買い替えたのですが、ただでさえ良かったキーボードの打鍵感もさらに良くなっており、極上。Core i7、実行16GBメモリ、SSD 512GB、LTEモジュール搭載で快適そのもの。
iPad Proをわざわざ持ち歩かなくなってしまうのではないか?という恐怖です。iPadは過去にも、何度か「とりあえず買ってみた」ものの、結局しっくり来なくて手放してしまったことが多数。今回もまたそうなるのかな……と考えてしまうと、カートに入ったiPad Proの購入ボタンをすぐに押すには至りませんでした。
そして、この記事を書いているうちに、自分が買おうと思っていた構成だと、発売日に届かないことに気づきました。やっぱり発売日に欲しさがあります。
GPD Pocket 2が届いた
この絶妙なタイミングで、クラウドファンディングで出資していた小型モバイルPC「GPD Pocket 2」が届きました。ひらくPCバッグnanoのGPD Pocketの内ポケットに入れるガジェットとして、後継機が来てしまったので、まずはこっちを試したい感。持ち運ぶ物理スペースがGPD Pocket 2に専有されている間はiPad Proを入れようがありませんからね、物理的に。気分的にも、GPD Pocket 2を試し終わってから新型iPad Proを、と感じています。
本当に試したいものは来年
iPadでフル版のPhotoshopが来る、というところでiPad Proが気になっているわけですが、これリリースが2019年なんですよね。発表会のデモンストレーションでは本格的な機能でしかもレイヤーもいっぱい開けていて実に凄かったですが、iPad Proを買ってすぐに使えるわけではないということ。購入タイミングはその時でもいいのかもしれません。
というわけで、もう少し考えます
使いたい気持ちはあるものの、自分はApple信者というわけでもなく、心はどちらかというとAndroid・Windowsなので、まあ急ぐ必要もないのかなと。自分より確実にiPad Proを使いこなしているライターさんに期待しつつ、じっくり考えてみることにします。
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