ついにサードパーティ製のType-CからLightningへのケーブルが解禁され、各社こぞって開発、製品化を勧めています。そんな中、アクセサリー大手のAnker製のUSB Type-C対応Lightningケーブルが登場しました。発売直後、すぐに購入しましたのでレビューします。
USB Type-C to Lightningのメリット
なぜこのケーブルが登場することで話題になっているのか。普通の利用だとUSB Type-C搭載パソコンと変換なしでつなげる!と正直これだけではメリットが薄いのですが、それはUSB Type-Cに搭載されている充電方式に秘密があります。
USB Type-Cでは従来の端子と比べてより高い電流を流すことが可能になっています。それがPD(USB Power Delivery)と呼ばれるものです。USB PDではノートパソコンの電源ケーブルとしても利用できるほどの比較的大きい電流を送ることが可能です。これにより対応したスマートフォンやタブレットをより短時間で多くのバッテリーを充電することが可能になりました。
つまり、このケーブルを用いて対応の充電器をつなぐことで従来より高速で充電することができるわけです。どれくらい高速か、というと30分で0から50%ほどに充電できるほど、かなり高速です。筆者も純正品のUSB Type-C to Lightningケーブルを購入して利用していますが、本当に高速でラクです。
開封
今回は高い耐久性を謳うPower Lineシリーズからの発売。筆者もLightningケーブル、USB Type-Cケーブルは全てこのPowerLineシリーズを利用しているくらい大ファン。雑な扱いをしてもなかなか断線することがなく、それでいて純正品より安価なのが良いところ。
パッケージを開封すると、いつものAnkerマジックテープに留められて入っていました。発売直後はカラーはホワイトのみでしたが、先日ブラックも販売開始されました。(本当は黒が欲しかった……買い増します……。)
外観
USB Type-C部分を拡大してみるとAnkerロゴが掘られています。根本には製品のシリアルナンバーが表記されています。(写真は筆者が加工して消しています)
Lightning端子部分にはロゴは一切なく、丸状に軽く掘られているくらい。いつもどおりシンプルなデザインです。
純正品と比較するとコネクタは一回り太め。これはLightning端子側も同様に一回り太めになっていますが、筆者が利用しているケースや機器で使えなかったということはなく、特に問題はありませんでした。
使用感
ケーブルも純正品と比較すると若干太め、硬めです。使用で不便ということもなく、それほど気にはならないくらいです。むしろコレが耐久性を生み出していると思えば純正品が細すぎるのでは?と感じました。
iPhone XS Maxや10.5インチ iPad Proを充電しましたが純正品より遅いと感じることもなく、遜色なく使えました。純正品と比べて圧倒的な耐久性、そして安さ。個人的には今後どんどん本数を増やしたいケーブルの一つです。(その前にiPhoneがLightningを廃止したら泣きますが)
Ankerからは更に30WのPD対応の超小型ACアダプタが販売されているので、こちらも是非抑えておきたい製品です。
(筆者も購入したいのですが、入荷するたび即完売の人気商品で入手困難です)
注意しておきたいポイントとして、このPDを利用した高速充電は近年販売された上位機種のみしか対応していないということです。iPhoneは2017年以降に販売されたiPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone X、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XRが高速充電に対応しています。iPadでは第1世代,第2世代のiPad Pro 12.9インチ、10.5インチ iPad Proの3機種のみが対応しています。それ以外の機種では通常に充電できますが、高速充電にはならないので要注意です。