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小米、meituを取り込んだ女性向けブランド「CC」を発表。

 中国国内では「コスパが一番デザイン二番、オタクのスマホは……」のようなイメージのある小米(Xiaomi)ですが、国内市場シェアの挽回に血道をあげるCEO・雷軍もそれではいかんと思ったのか、自撮りアプリを日本でも展開している美図(Meitu)のスマホ事業を買収

 きたる6月21日、若者に照準を合わせた新シリーズ「小米CC」を雷軍自ら発表。中国の「21世紀経済報道」が詳報しました。雷軍の紹介によると、「小米CCは全世界の若者の潮流のスマホブランド」とのこと。

 小米CCの製品部門は「Chic & Cool」な「90後(1990年以降生まれ)」、小米内部で最も若い製品部門であり、彼らは天性の想像力と、飛び出すような個性をもっており、さらにこれまでの小米製品と違うのは、芸術と美術専攻の出身者が半分以上を占めている、と紹介されたそうです。

 たしかに、これまでのダs……質実剛健なイメージとは、大きな変化がありそうな感じがしますね。

 「若者の考え方によって新たに定義された潮流スマホ」、というのが雷軍による小米CCブランドのポジションであり、製品上の角度から言えば、小米CCは若者の写真撮影フラッグシップとして位置づけられているといいます。また雷軍は、背面、前面撮影を問わず、小米CCのハードウェアは最高の解決方法をとっており、更に「小米×meituAI美学実験室」の高級美学理念を全面的に導入、先進的なカメラハードウェアと美顔技術を深く結合させており、前後のCamera & Cameraによる「CC」撮影体験を実現した、としているそうです。

(Xiaomi CCブランドを冠した機種の詳細は明かされていないが、フリップ機構により背面カメラをセルフィーに利用できると伝えられている)

 21世紀経済報道による小米への取材によると、小米CCの最初の機種はmeituと提携した初のスマホでもあり、小米が女性市場を開拓するものだとのこと。ただし、他の関係者によると、小米CCは小米スマホの新製品シリーズであり、このあともシリーズ化されていくだろうが、すべてのモデルがmeituと提携しているわけではなく、提携モデルがmeituの技術サポートを受けているに過ぎないのだとか。

 6月17日、小米総裁林斌とmeitu社の創始者兼CEOの呉欣鴻は微博でそれぞれAI美 学実験室の看板の写真をアップ。つづいて6月19日、小米スマホの公式微博アカウントは、小米meituが共同で設立したAI美学実験室にて、女性専用のカスタマイズスマホが誕生したとし、「小仙女」と名付けられたとのこと。

 21世紀経済報道の調べによれば、小米CC最初のスマホこそが「小仙女」であり、これはmeituスマホブランドが小米へ譲渡されて7カ月にして、初めてのコラボ製品がリリースされることになる、としています。

 2018年第4四半期に小米はスマホブランドの整理を完了し、2019年に小米とRedmiのダブルブランド戦略を発表。雷軍は当時「Redmiブランドの独立は、小米スマホに更に多くの想像空間をもたらす。一方では科学技術面でのイノベーションを探索し、体験方式の向上を追求する。もう一方では、細分化市場で尖った特色のある製品に注力できる」としていたといいます。

 ただし、小米CCが発表された後、ネット上では「小米CCは小米とmeituのコラボ製品だが、meituブランドを取り外してしまって、女性ユーザーを動かすことができるのか?」との疑問があがっているとのこと。

 以上、小米新ブランド「小米CC」誕生の背景、狙い、反応についてでした。これまで結びつかなかった、「小米」と「女性向け」という2つのキーワードですが、この現状を打ち破ることができるのか。

 それにしても、スマホブランドの製品部門で、半分以上が芸術・美術専攻出身、というのは面白いですね。

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