ニューヨーク・タイムズ紙やCNNなど複数の米国メディアは、英国政府がHuawei製機器の5Gネットワークでの使用を禁止しないことを発表したと報じました。
米トランプ政権はHuawei製品の安全保障上の脅威を宣伝し、米英間の情報共有が妨げられるとし、機器の全面排除のためにロビー活動を繰り広げてきましたが、ここで頓挫する形になりそうです。
一方でHuawei製品は、セキュリテイー上重要な中核ネットワークの領域からは除外されるため、トランプ政権の目論見は部分的には達成されることになります。また、単一の「高リスクベンダー」がネットワークの市場シェア35%を超えることも禁止するとのこと。
NYタイムズ紙によると、英当局者は、Huawei製品のリスクは監視およびネットワーク重要領域へのアクセス制限によって管理可能であると述べています。なお米国当局は、絶えずソフトウェア更新がなされることから完全な監視ができずリスク低減ができないと主張しています。
Huaweiは声明の中で、英国当局の決定を受け、限定的な役割ではあるが5Gで英国ユーザーに協力し続けられる、ネットワークの信頼性と技術革新には多様なベンダーと公正競争が必要であると述べました。
英政権は2025年までに全土に5Gネットワークを整備することを目標としています。