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独特なデザインのイヤホン「Audiosense AQ3」レビュー

 2019年後半に発売された3Dプリントイヤホン「Audiosense AQ3」をメーカー様からご提供いただきましたので、レビューしていきます。

 Audiosenseは、中国国内で広く知られている中国発のイヤホンメーカーです。

Audiosense AQ3のスペック

 Audiosense AQ3は、高い市場シェアを持つKnowles製BA(バランスドアーマチュア)ドライバを2つ、チタンでコートされた振動版が内蔵されたダイナミックドライバを一つ搭載し、合計3つのドライバーが搭載されています。BAドライバは中高音向け、極高音向けが1つ搭載されており、中音域から高音域まで、ダイナミックドライバは低音域を処理し、20Hz-22kHzの十分な音域を再現します。

 イヤホンのインピーダンスは18Ωで、この数字が大きいほどノイズが減り、音量も小さくなります。逆に、この数字が小さいほどノイズが多くなりますが、音量は大きくなります。目安の数値はイヤホンの構造などにもよるのではっきりとは言えませんが、18Ωは音量とノイズのバランスがある程度取られたものだと思います。

 感度(出力音圧)は102dBで、イヤホンとしては一般的なレベルとなっています。

 「人間工学に基づいた」とするデザインは独特。

 イヤホンの端子はMMCX(micro miniature coaxial)対応で、断線した際などに簡単にケーブルを交換することができます。

実機開封!

外装

 しっかりとした黒色の化粧箱になっています。イヤホン内部の構造と思われるイラストが描かれています。この箱をスライドすると、右のような箱が出てきます。製品の化粧箱のところどころに汚れがあるのは改善してもらいたいですね。

箱 in 箱 in クリアケース

 箱の中には大きめのクリアケースが入っています。持ち運びには少し大きすぎる感じですが、保管用にはいいですね。Helloの文字はどこかで見覚えがあります。どこでしたっけ。

内容物

 内容物はこんな感じ。本体とMMCXケーブル、イヤーピース、製品の証明書が入っています。

 イヤーピースは一般的なシリコン製のほかに、ウレタン製のものが入っています。ウレタン製のイヤーピースはフィット感や密閉感が高く、遮音性も向上するなどといったメリットがあります。各3サイズ入っており、好きなものを選ぶことができます。

外観をチェック

 イヤホン本体の外観はこんな感じ。サイズは100円玉と同じくらい。銀色の網目模様の外側には、銀色の文字でそれぞれ「Audiosense」「AQ3」と書いてあります。なかなかスタイリッシュなデザインです。

 横からの外観。3Dプリントによって形作られたボディは、内部まで樹脂が充填されており、はんだの浮きなどが抑えられています。また、ドライバや回路を外側から見ることができ、電子製品好きにはたまらないと思います。

付属ケーブル

 付属の3.5mm-MMCXケーブルは、銅に銀メッキが施されたもので、表面はTPUでコーティングされています。耳にかけるタイプとなっていて、少し重ための本体を長時間耳に付けていても全く疲れません。触り心地も非常に良いと思います。長さも1.25mあり、十分です。

試聴!

 筆者は普段から使用しているExynos版のGalaxy S10+で検証しました。ちなみにですが、Snapdragon版に比べるとひどい言われようをしているExynos版はCyrrus Logicの専用DACが搭載されており、数少ないExynos版のメリットとなっています。

 感覚としては、重低音や高音までバランスよくしっかりとしたサウンドになっていると思います。音量を上げると重低音の響きが非常に迫力のあるものとなります。

 筆者はPerfumeが好きなので、重低音といえば「GAME」や「edge(⊿-mix)」のイメージがとても強いのですが、Audiosense AQ3には専用のダイナミックドライバが搭載されているおかげもあってか、一般的なイヤホンではつぶれてしまいがちな重低音の部分がかなり強調、再現され、まるでライブ会場のような迫力のある音を感じました。

 高音も、すごく抜けがいいとまでは言えませんが、不満は全く感じない、響きのある音質を得ることができました。

 しかし一方で、中音域あたりの抜けやボリューム感が高音域や低音域の響きと比べると少し弱い感じがしました。中音域が中心の曲ならばあまり気にはなりませんが、高音や低音がメインの曲では相対的に若干聞こえにくく、一部の人は物足りないと思うかもしれません。再生端末のパワー不足の可能性もありますので、高品質なDAPなどを使うとまた変わってくるかもしれません。

 手持ちのTypeC-MMCXケーブルを用いても上の印象とだいたい同じ、重低音もしっかりと強調されていましたが、若干ノイズが乗っている感じもしました。この若干のノイズの原因はケーブルによるものかもしれません。しかし、好みの音質を再現できるケーブルに簡単に交換することができるのがMMCXタイプのいいところです。ケーブルが断線した場合も交換可能なので、長く使うことができます。

総評:オーディオ入門に打って付けの一台

 いくらか問題点は上げましたが、全体的に満足できる一台でした。ワイヤレスイヤホンが主流となってきている中であえて有線イヤホンを買うことに抵抗がある方もいるかもしれませんが、そんな方でもかなり満足できると思います。オーディオ初心者としては十二分に音楽を楽しめる一台となりそうなイヤホンでした。

 このAudiosense AQ3は、HiFiGoから購入することができます。送料は無料で購入できます。中国からの発送となります。

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